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2005/06/21(火)
落語・「怪談累草紙」八代目林家正蔵
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先代の林家正蔵です。
怪談が特異だったという正蔵の「怪談累草紙」。昨日と今日の二回にわたっての放送でした。 もともと芝居噺というのは早朝からの公演で値段の高い歌舞伎の芝居を見に行けない人の為のものだったのだそうで、どちらかといえば「聞く」というより「見る」もの。舞台はかなり凝ったものだったようです。それをあえてラジオで流すという冒険をしたと玉置宏は断っていました。
ある武家が宿をとったおりに階下から聞こえてくる三味線の音色を聴き、姿も見ぬ前からその奏者に惚れてしまう。その夜、女の部屋に夜這いをした武家は闇の中、女に言い寄るが、自分の本気の証拠だと言って家宝の刀を女に渡し、想いを遂げる。 次の朝、宿主にかけあって、自分とその女を夫婦にと頼むと、連れてこられた女が二目と見られぬような器量。これはしくじったと後悔したが、家宝の刀を渡してしまっている。 そこで江戸に連れて行く途中の難所、親不知で女を殺してしまうことにした……。
怪談というのは殺人と因縁話で構成されていることが多く、昔はひどく人気のある出し物だったようです。 今でもテレビからは毎日のようにドラマやニュースなどで人が殺される話が流され、それが高い視聴率をとるのですから、時代が移っても人の興味はそんなに変わりのないものなのかもしれません。
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