ロバの耳
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2005/05/17(火) 落語・『湯屋番』五代目柳家小さん
 昨日、今日と二回に分けての放送でした。昭和三十年代のレコード音源。小さんの『湯屋番』、映像は残っていないようでDVDには収録されていないようです。

「棟梁の家に居候をしている若旦那。湯屋へ奉公することになり、棟梁の手紙を持って行きます。番台に上げてもらうとそこでいろいろと妄想を。ここへ入浴にくる乙な年増にほれられて、女の家へ遊びに行って、酒をごちそうになっていると夕立で落雷が落ちて、目をまわした女を介抱して・・・。ひとりで照れるやら、番台から落ちるやら大騒ぎ。そのうちに、履物が無いと言い出す客が」

 朝日さわやか寄席でたい平のを、先日の浅草で小三治のを聴いたばかり。かなり古い噺で、長い年月をかけてじっくりと練り上げられてきた噺だそうです。それを仕上げたのは先代の4代目小さんなのだそうですが。ちなみに昔から湯屋の名前を、三遊派は桜湯、柳派は奴湯とするようですが、これはかつて二派が別れて争っていた時代に互いのスポンサーになってくれていた湯屋の名前にしたのだそうです。

 この音源、「湯屋番」を最初から最後まできっちりやっているのはいいのですが、悲しいかなスタジオ録音。ライブ音源ではないんですね。ですから模範演技というか、教科書というか。やはり落語はライブかライブ音源です。

 最後のオチの部分、あまり面白くもないのですが、意外と小さんがひっぱっていたのに驚きました。「履き物が無いぞ」と苦情を言う客と、番台の若旦那がオチに行くまで意外とあれこれやりとりをするんです。こういう、変に細かいところをじっくりやると、なんだか聴き慣れた噺に新たな発見があるみたいで嬉しいんですよね。きっと先日の小三治も、時間さえあればオチまでやって、じっくりと聴かせてくれたのでしょうが。


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