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2005/05/13(金)
本・『昆虫探偵 シロコパk氏の華麗な推理』鳥飼否宇 光文社文庫
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以前、S先生に頂いたミステリ関係のメルマガで紹介されていた一冊です。東京からの帰りの新幹線で読むつもりで買いました。結局、新幹線の中では爆睡してしまい、一ページも読みませんでした。
「ある日目覚めるとゴキブリになっていた元人間のペリプラ葉古。無類のミステリ好きだった葉古は、昆虫界の名探偵、熊ん蜂シロコパKの助手となった。人の論理が通用しない異世界で巻き起こる複雑怪奇な難事件を、クロオオアリの刑事の力も借りて見事に解決していく! 書き下ろし「ジョロウグモの拘」を収録。昆虫と本格ミステリについてのユニークな注釈を新たに付加」
久しぶりに日本人の書いたミステリを読みました。 七つの短編は全てこれまでのミステリのパロディとなっています。
「蝶々殺蛾事件」=「蝶々殺人事件」横溝正史 「哲学虫の密室」=「哲学者の密室」笠井潔 「昼のセミ」=「夜の蝉」北村薫 「吸血の池」=「吸血の家」二階堂黎人 「生けるアカハネの死」=「生ける屍の死」山口雅也 「ジョロウグモの拘」=「絡新婦の理」京極夏彦 「ハチの悲劇」=「一の悲劇」法月綸太郎
上記の元作品のうち、読んだことがあるのは最初の三作。最近、本当に日本のミステリって読めなくなりました。本作品もパロディでコメディなのがどうも鼻についてあまり楽しめませんでした。昆虫世界の殺虫を昆虫世界の論理で語るという発想自体は大変面白いと思いますが。(だから買ったのですし)
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