ロバの耳
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2005/04/20(水) DVD・『完全犯罪クラブ』監督/バーベット・シュローダー
 2002年制作のアメリカ映画。

 ちょっと題名に騙された感があります。クラブというからもっと多人数の組織的なものを想像していたのですが、メンバーは二人だけ、それもそういうクラブを設立したわけでもなく、単なる二人の若者が完全犯罪に挑戦したという、そういう話でした。

「カリフォルニアの小さな町、サン・ベニート。二人の少年は、海岸の崖の上に建つ朽ちかけた古い屋敷である計画を立てていた。ハンサムで育ちがよく、学園一の人気者のリチャード・ヘイウッド(ライアン・ゴズリング)と、クラス1の頭脳を持ち暗くて友達もいないジャスティン・ペンデルトン(マイケル・ピット)の対照的な二人が、毎晩のようにこの隠れ家で過ごし、お互いの秘密や空想について語り合っていることを、誰一人として知らなかった。以前から犯罪やプロファイリングの本を読み漁っていたジャスティンは、よく架空の犯罪計画をリチャードに語っていた。二人は、究極の自由を手に入れるために、完全犯罪計画を立て始める。そして、その計画が実行された。その殺人事件を刑事キャシー・メイウェザー(サンドラ・ブロック)と刑事サム・ケネディー(ベン・チャップリン)が担当することになった……」
(goo映画より)

 アメリカのミステリに出てくる女性刑事はたいがいトラウマを持っているようで、サンドラ・ブロック演じるキャシーも例外ではありません。観る側は事件の展開以外にキャシーの過去にも興味をひかれるというわけで、つくづく人という生き物はよく言えば好奇心、悪く言えば野次馬根性の塊で、物語を見せる側はそういう大衆の心理につけ込まなくてはいけないわけです。またそういう設定をすることによって、キャラクターに厚みがついたように思わせることもできますし。それらはワンパターンでも有効な手段なわけです。

 gooには「10代の少年たちによる戦慄すべき「次世代型犯罪計画」を描いた、まったく新しい犯罪サスペンス」と紹介がありますが、それほどの物でもありません。良くある倒叙サスペンスです。でもつまらない映画ではありませんでした。全編通してずっと緊張感のようなものは保たれていますし。
 

2005/04/19(火) DVD・『Passport to Paris』監督/アラン・メッター
 犬のお守り中にたくさん見られると思ったのと、旧作一本100円だったのでつい調子にのってDVDを借りすぎ、気がついたら六本も借りていました。しかもお守り中は一本も見られず、ハリー・ポッターを読むのにも思わぬ時間をとられたのも誤算でした。これから金曜日までに急いで消化していかななければなりません。

 『Passport to Paris』はオルセン姉妹もの。しかも1999年と個人的には一番二人が可愛らしかったと思っている時代のものです。

「中学に入り、すっかり大人のメラニーとアリー。そんな二人の日常は、友達と男の子の事やモールの事を長々と電話で話しているような毎日。二人とも成績は優秀だけれども、二人の考えの小ささに親が心配し始めます。そして、お祖父さんのいるパリへ行ってきなさいと、パリ行きの切符をプレゼントします。春休みのパリ旅行。パリに到着すると、そこに待っていたのは、とても冷たい事務的に物をこなす人たち。旅行は完全な計画書に従って実行され、もううんざり。果たしてこの先、どうなってしまうのでしょう・・・」
(オルセン姉妹のファンサイトより)

 『ラブ in ローマ』より遙かに楽しめました。悪戯好きな双子の小悪魔がパリを舞台に大活躍といった内容で、お守り役の男性を振り回したり、パリでかっちょいい男の子たちをゲットしたり、パリ駐在大使の頭の堅いお祖父さんの心を溶かしたりと盛りだくさん。こういう単純に子供たちが大活躍する話は結構好きなのです。頭の中味がまだガキなのかもしれません。
 それと、やっぱりこの頃はアシュレーよりMK(メアリー・ケイト)の方がいいですね。なぜだろう?
 あと海外ドラマのりで彼女たちの作品は日本語版を聞くのですが、声優のかないみかさんと川田妙子さんって確か同時期にNHKでやっていた「ふたりは双子」と同じ配役だったので、それもしっくり来た理由の一つかもしれません。

 あらすじを拝借したサイトに彼女たちの映像が豊富で、退院後のMKの様子が映っているという最新の画像をダウンロードしてみました。二人とも大学生。もうすっかりオトナーです。イケイケです。セレブだそうです。MKはファンのみんなにお礼を言ってました。

 日本のニュース番組や英語でしゃべらナイトなどに出ている映像もそこからダウンロードできます。そこまではしませんでしたけどね。

 

2005/04/18(月) 本・『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』J.K.ローリング/静山社
 昨日に引き続いて読書です。

 大切なO.W.L,(普通魔法レベル)試験を控えた五年生は、日夜勉強に追われる。疲れ切ったハリーは、恐ろしい夢を見る。謎の夢は、ハリーの出生の秘密に繋がっていた。ハグリットの秘密、スネイプの秘密、そしてダンブルドアの秘密…。過去から未来へそれぞれの運命の糸が紡がれる。そしてついに戦いが始まった。立ちあがるハリーと「不死鳥の騎士団」。しかし、悲しい死が……。

 やはりあまり読後感はよろしくありませんでした。

 思春期とかいう反抗的な季節を書いた読み物というのはあまり楽しくも面白くもなく、個人的には好きではないというのが正直なところです。ポッターの初恋も「初恋とはこういうもの」みたいなあまりにもワンパターンな書かれ方。もっとも、そういうもの以外の何物でもないのかもしれませんが。

 訃報・ 桂文朝 落語家

 桂文朝さんが癌で亡くなりました。63歳。今年の1月4日の上野鈴本で見たばかりです。演目は「かつぎや」でした。ご冥福をお祈りします。
 

2005/04/17(日) 本・『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団上』J.K.ローリング/静山社
 妹に誕生日のプレゼントに貰った物です。
 犬と二人きりで過ごさなければならない今日の日までずっと我慢して読まずにきました。

「復活したヴォルデモートとの戦いはいつ始まるのか? ハリーにはなんの知らせも来ない。そして突然ハリーは吸魂鬼に襲われる。『不死鳥の騎士団』に助け出されたハリーは、『騎士団』が何か重大な秘密を守っていることを知る。
 新学期が始まり、恐ろしい新任教授アンブリッジと黒い扉の夢に悩まされ続けるハリーに、チョウ・チャンが微笑みかける」
(カバーより)

 物語は相変わらずハリーを目の敵にする人物からの執拗で理不尽な嫌がらせをメインにしています。年をとったせいかハリーはいつもイライラして癇癪ばかり起こしています。
 また読後感の悪い結末になっていないといいのですが……。

2005/04/16(土) DVD・『ラブ in ローマ』スティーブ・パーセル
 アイドル青春映画です。主演はオルセン姉妹。ツタヤで100円レンタルをやっていたので借りてしまいました。犬のお守りをしながらですので、内容がなくてオルセン姉妹だけちらちら見ていればいいだけの映画。ちょうど良いかもしれません。

「洋服のデザインに興味のあるチャーリー(メアリー=ケイト・オルセン)と写真が好きなレイラ(アシュレイ・オルセン)は、インターン(職業研修生)としてファッション業界では大手のハモンドのローマ支局にやってきた。インターンの取りまとめ役であるジェイミー(レスリー・ダノン)に従って、チャーリー、レイラら6人の若者たちはハモンドの仕事を手伝うことになる。与えられる仕事はコピーにお使い、お茶くみ。しかし、そんな仕事もうまくできずにチャーリーとレイラはクビになってしまう。落ち込んだ2人の前に現れたのは若くしてハモンドを作りあげた会長デレク・ハモンドだった。2人は会長の計らいでインターンに復帰するが、今度発表する予定の新作ドレスが何者かに盗まれてしまう。ローマ支局長はインターン6人をクビにするのだが…」
(映画ブログより)

 アメリカではオルセン姉妹萌えしているティーンエイジャーがわんさかいるらしく、二人をフューチャーしたゲームもあるそうです。
 双子の姉妹でかつては見わけがつかないほどでしたが、さすがに違いが目立ってきました。背丈とか。今は一人が髪にウェーブをかけているので(アシュレイ・オルセン)わかりやすいです。
 好みとしてはこの映画ではアシュレイの方。『ふたりは双子』の頃は逆だった気もするのですが、役柄によるのでしょう。

2005/04/15(金) 音楽♪FISHMANS
 二枚組のベスト盤が違うレーベルから同時発売されるというFISHMANS。それに先行してN氏が独自のベスト盤を考えてくれました。前期と後期に分けています。

・前期
1 いい言葉ちょうだい
2 100ミリちょっとの
3 なんてったの
4 頼りない天使
5 Running Man
6 いかれたBaby
7 Smilin'Days,Summer Holiday
8 エヴリデイ・エヴリナイト
9 Walkin'
10 MERODY
11 気分
12 忘れちゃうひととき
13 MY LIFE
14 感謝(驚)

・後期
1 ずっと前
2 BABY BLUE
3 ナイトクルージング
4 Long Season
5 Pokka Pokka
6 Weather Report
7 ゆらめきIN THE AIR

以下、チョィスしたN氏のコメントをそのまま載せます。

「前期は判りやすい「歌物」が多いです。
 「100ミリちょっとの」は深夜ドラマの主題歌だったので、もしかすると聞いたことがあるかも知れません。
 これや「なんてったの」「頼りない天使」は2ndアルバム収録曲ですが、彼らの中でも一番キャッチーな時期でしょう。
 3rdアルバムからの「いかれたBABY」は今でも名曲と名高いもの。
 ギタリストが抜けての4thアルバムからの「MY LIFE」はシングルヒットしました。
 ここまでがメディアメモラス時代。メロディ主体の時期です。

 後期分、ポリドールに移ってからは浮遊感のある長尺曲が多いですが、それがこの時期の特徴です。
 「ナイトクルージング」は移籍第一弾シングル。これで度肝を抜かれた人は多いです。
 1曲入りアルバム「Long Season」は35分あって、なかなかヘビーですが、このグループのピークを示す物でもあります。
 そして「ゆらめき IN THE AIR」。
 一種単調な繰り返しで13分ですが、スルメのような味わいがあります。
 最初に聞いたときは「彼岸の音だ」と思いました。これがラストシングルというのは出来すぎです。」


 彼らのアルバムで聴いたことがあるのはレンタルした『宇宙 日本 世田谷』だけなのですが、その中では「Pokka Pokka」と「Weather Report」がお気に入りです。それを伝えていないのに同アルバムからこの二曲をチョィスする彼は、さすが私の好みを良くわかっていると感心しました。

 ちなみに以下は今度発売のベスト盤の内容です。N氏のチョィスとの比較も面白いかもしれません。

 『空中 ベスト・オブ・フィッシュマンズ』
 4/21リリース PCCA-02127X  3,300(税込) / ポニーキャニオン

 晴れ(昼)→夕暮れ時→夜のイメージで選曲し、オールキャリアを網羅したDISC1。
 そしてバンド結成当初、佐藤伸治が最初にバンドに持ってきたオリジナル曲
 「Blue Summer (Demo 1987)」をはじめ、驚きの蔵出しレアトラックス集のDISC2。
DISC1
01. RUNNING MAN
02. Go Go Round This World!
03. チャンス
04. POKKA POKKA
05. BABY BLUE
06. MY LIFE
07. WEATHER REPORT
08. 忘れちゃうひととき
09. すばらしくてNICE CHOICE
10. IN THE FLIGHT
11. SEASON
12. ひこうき
13. 感謝(驚)
14. いかれたBaby
DISC 2
01. Blue Summer (Demo 1987)
02. ピアノ (Demo 1990)
03. ひこうき (Studio Demo 1990)
04. Little Flapper
05. It's Be Alright
06. 100ミリちょっとの (Reharsal 1991)
07. あの娘が眠ってる [P.W.M.ver.]
08. なんてったの [HAKASE MIX]
09. 青空のように
10. いかれたBaby (Demo 1993)
11. Blue Summer [LIVE ver.]
12. BANANA MELON
13. MY LIFE (Demo 1994)
14. 救われる気持ち [LIVE ver.]
15. NIYABINGHI BABY

 『宇宙 ベスト・オブ・フィッシュマンズ』
 4/21リリース UICZ-4112X  3,300(税込) / ユニバーサル

 夜→深い夜→夜明けのイメージで選曲し、オールキャリアを網したDISC1。
 そして完全未発表曲「FISH IS WATCHING YOU (Unreleased Outtake 1996)」など、驚きの連続をお約束するレアトラックス集のDISC2。
DISC1
01. ずっと前
02. 気分
03. MAGIC LOVE
04. エヴリディ・エヴリナイト
05. Just Thing
06. SLOW DAYS
07. あの娘が眠ってる
08. 頼りない天使
09. MELODY
10. ナイトクルージング
11. WALKING IN THE RHYTHM
12. 100ミリちょっとの
13. 夜の想い
14. 新しい人
DISC 2
01. Oh! Crime [DUB]
02. ナイトクルージング (Demo 1995)
03. ずっと前 (Demo 1995)
04. ナイトクルージング [Plasma Mix]
05. SUNNY BLUE [HICKSVILLE MIX]
06. FISH IS WATCHING YOU
07. I DUB FISH
08. バックビートにのっかって (Demo 1996)
09. Weather Report (Demo 1997)
10. MAGIC LOVE [REMIX]
11. それはただの気分さ (Demo 1997)
12. A PIECE OF FUTURE (Demo 1998)
13. A PIECE OF FUTURE (Live 1998)

2005/04/14(木) 音楽♪DIANA ROSS&THE SUPREMES ANTHOLOGY
 自分の好きな曲を十曲挙げろと言われたら必ず入れると思われる『恋はあせらず』ですが、実は手元に音源をまったく持っていません。

 昔はテープに入れたのを、思い出すたびひっぱり出してかけていたのですが、CD時代になってテープで聞くのも面倒になり、と言っていまさらCDを買うまでには到らず、気になった時にレンタルショップで探したりしていたのでした。

 それが何故か見つからずにいたのを、今日ツタヤに行ったら、偶然『ダイアナ・ロス&シュープリームス・アンソロジー』というのが目についたので、借りてきたのです。

 それで全48曲入っているナンバーを聞き通してみたのですが、やっぱり良いのは「恋はあせらず」くらい。あとは「ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ」でしょうか。他のは特にピンとはきませんでした。繰り返し聴けば印象も変わるかもしれませんが。

 「恋はあせらず」はとにかく好きなのですが、カラオケでうまく歌えない曲でもあります。テープでしか聴いたことがなく、歌詞をしっかり覚えていないのが敗因かとも思うので、ちょっと特訓するつもりです。でも、リズムの取り方とか声のキーの高さとか、うまく聞こえるように歌うのが難しい曲のような気もするんですけどね。

 昔から、ダイアナ・ロスとシュープリームスって同じなのか別なのかと疑問に思うことしばしばだったのですが、今回レンタルしたCDの解説を読んで納得しました。ダイアナ・ロスは元メンバーで途中からピンになったのですね。そのいきさつは絵に描いたような芸能界のドロドロした人間関係があったようです。

2005/04/13(水) ゲーム・『RED STONE』
 ファンタジー・タイプの無料のオンライン・ゲームです。
 
「フランテル大陸の極東地方。
農業と交易が発展した文化の中心地。
ここに「RED STONE(レッドストーン)」に関する伝説が生まれたのは500年くらい前だ。
空から落ちてきたという伝説の赤い石、
実際にその石に触れたものは無きに等しい…。
不老不死と莫大なる富を生み出すといわれるこの石を
求めて、何人もの冒険者が生きる意味の全てを失った…。

出会い、そして別れ…。 人々は様々な思いを胸に、この「RED STONE」が導く運命に翻弄されていく」
(公式HPより)

 多人数形のオンライン・ゲームはこれまで2度ほどやったことがあります。最初は『ラグナロク』、2度目は『MU』。一昨年と去年の、いずれも春先の閑散期でした。で、2、3ヶ月だけやってやめたのです。

 『RED STONE』は無料というのがウリ。テスト版でなく無料というのは初めてです。どうやって運営しているのか、というと、ゲーム中で使用されるアイテムの一部が実際のお金で売買されていて、それが運営資金にあてられているようです。

 もう一つのウリは低スペック。オンライン・ゲームもグラフィックなどに凝っているゲームが増えて、良い性能のPCでないと快適にゲームができなくなっているのですね。そんな中、ノートPCでも手軽にできるオンライン・ゲームというのは、意外と今求められていることなのかもしれません。

 無料なのでちょっと手をだしているという感じで、はまっているわけではありません。電子の架空世界の中とはいえ、しがらみめいたものを作ると非常に疲れるので。その辺は二度やって充分懲りていますから。

2005/04/12(火) 映画・『レディ・キラーズ』監督/ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン
 DVDをレンタルしました。本当は劇場に観に行きたかった映画です。
 今は、劇場に観に行かなくて良かったと思っています。

 カジノ船の地下金庫に収められている現金を盗むため、一人暮らしのマンソン夫人(イルマ・P・ホール)の地下室に目をつけたゴースウェイト・ヒギンソン・ドア教授(トム・ハンクス)。マンソン夫人の家に部屋を借り、クラシック演奏の練習と称して泥棒仲間と地下室を使用することを許可してもらうのですが……。

 微妙な映画でした。

 まず、始まってから一時間、特に前半の三十分がとてつもなく退屈。向こうの……コメディ?なんでしょうか。くだらなくて意味不明のギャグが延々続きます。この時点でかなり借りたことを後悔。

 現金強奪に成功、完全犯罪となるはずが、マンソン夫人に発覚してしまうところからようやく話が動き出して面白くなり始めます。しかし、その時はすでに終盤。104分の映画の前半60分がつまらないというのはどういうものなんでしょうね?

 旅仲間でもあるSと映画についていろいろ話したのですが、見る映画の選択方法にも性格の違いがはっきりと出て、なかなか興味深かったです。

 Sは映画を見る前に、気になった映画のことは徹底的にチェックして、自分が楽しめるかどうかを確認して、100%楽しめると確信した時にのみ見ることにしているのだそうです。特に有料でDVDを借りたり、ましてや映画館に足を運ぶ時は。そうしておいて、観に行ったからには誰がなんと言おうと「この映画は面白い」という決めつけてしまうのだそうです。

 私は見る前に映画を完全チェックなどしません。映画館に行く場合は映像をチラッと見て気になったらもう観に行きます。あらすじすらよく知らずに行くことが多いです。DVDはあらすじを読んで面白そうかどうか判断します。レンタルの場合はその日の気分で、見たいジャンルのコーナーに行って行き当たりばったりで借りるのがほとんど。決め借りをしに行くことはほとんどありません。

 Sは何事にもそうなのですが、対象を徹底的に調べ上げ、それを行う前にすでに終了させているくらいの感覚で行動しています。それで勝算なしと判断すれば動きません。いや、まるで孫子の兵法のよう。たいしたものです。
 
 凄いとは思うのですが、未知のものと偶然出会う喜びや感激というものも、捨てがたいと思うのですけれど。

2005/04/11(月) 落語・『ぞろぞろ』三代目三遊亭小圓朝
 「ぞろぞろ」という噺、初めて聴きました。短い噺です。

 まるで日本昔話のような筋。この噺がどうかは別として、落語も民話が元になっているものが結構あるのではないかと思います。地方のラジオ局で流している地元の民話紹介のコーナーで時々似たような筋を聴いたりしますから。

「どうしても売れ残る草履が一足あるのを嘆くおじいさん。おばあさんに信心が足りないからだと言われて一心に神様に拝むと、これがすぐに売れました。ありがたい御利益だと感謝していると、売れたはずの草鞋がまたぶらさがっています。別の客がまたそれを買っていくと、あとからぞろぞろっと新しい草鞋が。
 それを聞いた向かいの床屋の主人。同じように神様に、向かいの草鞋のように店が繁盛しますようにと拝みます。帰るとお客が数珠のように繋がっていて大喜びしましたが……」

 オチは申さずとも見当がつくでしょう。

 三代目・三遊亭小圓朝について、五街道雲助さんのHPによると……。
「本名 芳村 幸太郎 明治二十五年東京に生まれる。父は二代目小圓朝。四十一年四代目橘家圓喬に入門。前座名長松。二つ目で小圓治。大正六年三遊亭圓之助で真打。昭和三年小圓朝を襲名。昭和十八年船遊亭志ん橋と改名。二十二年再び現名に帰る。四十八年没。(角川文庫 古典落語より)

★あたしが前座として楽屋へ入った頃はもう病気療養中でしたが、高座は客の時分に何度も聴いています。きちんと折り目正しい明治の香りのするような高座でした。大変に小柄な人で円楽師匠が前座の頃、立て膝のまま羽織を着せかけて怒られたという話があります。」

 しゃべり方はすっきりとしていてとても聞きやすく、好感を持ちました。でも、凄い人ってみんなもうとっくに亡くなられているんですねぇ。当代はどうなんでしょうか。

4月絵日記の続き


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