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2005/04/08(金)
漫画・『ふたつのスピカB』柳沼行 MFコミックス
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原作漫画、テレビの放送内容をちょっと先取りするようなペースで買っています。それに2巻の終わり方が終わり方だったもので、その2巻の終わり部分を来週放送するものですから……。 先を知って安心しておかないと、焦れったくて見られない性分です。
「アスミの父、トモロウにうらみを持つ教師の佐野に、宇宙飛行士になる刺客がないと告げられたアスミ。傷ついたアスミは友達の心配をよそに学校を休み、実家に帰ってしまう。そこでライオンさんに悩みを打ち明けたアスミは、何が一番大切なのかを思い出し、再び夢を抱えて学校に戻っていく。 コミックフラッパーで大好評連載中のちょっと切ないSFファンタジー、第3巻!! 珠玉の読み切り一本も同時収録。」 (単行本裏表紙より)
全てを語りきらないところに切なさっていうものは存在する気もするのです。アスミの敵役として登場した佐野先生は、アスミと和解せぬままに舞台から退場します。要は「物足りないもどかしさ」が「切なさ」を醸し出すわけです。演出効果として。 裏表紙のあらすじに「ちょっと切ない……」と表現してあるのを見て、ふとそんなことを考えました。
漫画原作の方は作者が〆切に追われつつ試行錯誤している物ですから、物語としての完成度はイマイチ、というか、何かむしろそれがリアルなムダになっていたりします。実際の生活って、ムダばっかりですから。 それがアニメとなると加えられたり削られたりして、無駄なくまとめられていきます。時間枠に収めるという決まりがありますからね。それがコンパクトですっきりとした一つの完成形を作るものなのですが、この作品からは、特にそんな印象を受けます。 それぞれに良さ、悪さがある気はするのですが。 ところでふと気がつきましたが、アスミは明日見、父のトモロウはトゥモロウなのですね。
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