ロバの耳
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2005/04/28(木) DVD・『GOTHIKA』監督/マシュー・カソビッツ
 『ハイドアンドシーク』を見てあまりの物足りなさに帰りTUTAYAに寄り、半券によるただ借りで似たような内容と思われる本作を借りてきました。

「鬱蒼とした森の奥にそびえたつ、ウッドワード女子刑務所精神科病棟。美しく聡明なミランダ・グレイ博士(ハル・ベリー)は、上司であり愛する夫でもあるダグラス(チャールズ・S・ダットン)の指導のもと、そこで精神を病んだ女囚たちの心理分析と治療を行っていた。最近の懸念は、女囚クロエ(ペネロペ・クルス)が治療の甲斐なく、悪魔に犯されたと訴え、錯乱すること。しかし、順調で満ち足りた生活だった。あの雨の夜までは。

 仕事を終え、車で帰途についたミタンダは土砂降りの雨の中、道に立ちすくす謎めいた少女を目撃する。彼女をよけようとしたミランダは車を大破させてしまう。少女は無事だったが、その姿はこの世のものとは思えぬ異常なものだった。驚愕するミランダ。次の瞬間、ミランダはベッドの上で目覚めた。そこは自分が勤務する精神病棟。一体、何が起きたのか。同僚の医師のピート(ロバート・ダウニーJr.)は、驚愕の事実を告げる。夫ダグラスが惨殺され、ミランダはその恐るべき殺人犯として現場で逮捕されたというのだ。もちろん、愛し尊敬する夫を自分が殺すなど、絶対にあり得ない。混乱するミランダの脳裏に、雨の中で見た少女の姿が浮かぶ。彼女に会えば、何か分かるかもしれない。すると、ミランダの腕には恐ろしい血文字が出現する。Not Alone ---ひとりではない。これは何を意味するのか。だが、さらに恐ろしい事実が発覚する。その少女は4年前に死んでいたのだ・・・・。

 ミランダは錯乱した殺人犯として、クロエたちと同じ病棟の住人となった。どんなに叫んでも、誰も耳を傾けない。だが、ミランダは再び見てしまう。あの、すさまじい、少女の姿を。それは、ミランダを地獄のような苦痛に引きずりこんでいく・・・」
(公式HPより)

 昔は超常現象のからむホラーって嫌いだったのですが、最近はからんでいないとつまらなく思えるようになってきました。
 その理由は、人間というものに対する恐怖への嫌悪感でしょうか。人間が主役となるホラーやサスペンスって、「恐い」というより「気持ちが悪い」んですね。視覚的なものでなく、精神的に「気持ち悪い」。未知なるものへの「恐怖」とはちょっとズレてるんです。
 それに最近の幽霊が出てくる話は、幽霊が出てくる理由と言うのがかなり重要視されています。外国の幽霊っていうのは日本みたいに直接「恨めしい〜」とは訴えませんし、またまったく関係ないゆきずりの人を意味もなく襲ったりはあまりしません。そしてしつこくまわりくどく自分の「言いたいとこと」を訴えるので、それがミステリチックな「謎」となるのです。
 それに、なんか逆説的なんですが、霊的な現象とした方がよほど説得力があるんですね。怪異現象に。人間の精神的な異常によるものという理由をメインにしている話の方が、なんだか嘘くさくてわざとらしいものに感じてしまう。
 むしろ怪異現象は超常現象の仕業と割り切って派手めな映像を見せておいて、別な部分でスリルやサプライズを用意するほうが、映画としては見応えがあると思います。


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