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2005/04/12(火)
映画・『レディ・キラーズ』監督/ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン
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DVDをレンタルしました。本当は劇場に観に行きたかった映画です。 今は、劇場に観に行かなくて良かったと思っています。
カジノ船の地下金庫に収められている現金を盗むため、一人暮らしのマンソン夫人(イルマ・P・ホール)の地下室に目をつけたゴースウェイト・ヒギンソン・ドア教授(トム・ハンクス)。マンソン夫人の家に部屋を借り、クラシック演奏の練習と称して泥棒仲間と地下室を使用することを許可してもらうのですが……。
微妙な映画でした。
まず、始まってから一時間、特に前半の三十分がとてつもなく退屈。向こうの……コメディ?なんでしょうか。くだらなくて意味不明のギャグが延々続きます。この時点でかなり借りたことを後悔。
現金強奪に成功、完全犯罪となるはずが、マンソン夫人に発覚してしまうところからようやく話が動き出して面白くなり始めます。しかし、その時はすでに終盤。104分の映画の前半60分がつまらないというのはどういうものなんでしょうね?
旅仲間でもあるSと映画についていろいろ話したのですが、見る映画の選択方法にも性格の違いがはっきりと出て、なかなか興味深かったです。
Sは映画を見る前に、気になった映画のことは徹底的にチェックして、自分が楽しめるかどうかを確認して、100%楽しめると確信した時にのみ見ることにしているのだそうです。特に有料でDVDを借りたり、ましてや映画館に足を運ぶ時は。そうしておいて、観に行ったからには誰がなんと言おうと「この映画は面白い」という決めつけてしまうのだそうです。
私は見る前に映画を完全チェックなどしません。映画館に行く場合は映像をチラッと見て気になったらもう観に行きます。あらすじすらよく知らずに行くことが多いです。DVDはあらすじを読んで面白そうかどうか判断します。レンタルの場合はその日の気分で、見たいジャンルのコーナーに行って行き当たりばったりで借りるのがほとんど。決め借りをしに行くことはほとんどありません。
Sは何事にもそうなのですが、対象を徹底的に調べ上げ、それを行う前にすでに終了させているくらいの感覚で行動しています。それで勝算なしと判断すれば動きません。いや、まるで孫子の兵法のよう。たいしたものです。 凄いとは思うのですが、未知のものと偶然出会う喜びや感激というものも、捨てがたいと思うのですけれど。
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