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2005/03/25(金)
野球・一迫商業、修徳戦勝利
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正直驚きました。修徳は去年の夏のベスト8のレギュラーが全員残っていたのですから。
ただ、試合経過を聞いていて、初回の表裏の攻防を聴いた時点で、これはいけるかもしれないと思ったのも確かです。
先行は一迫だったのですが、実に基本に忠実な攻撃をしていました。長打力はなさそうなのですが、センター返しに送りバント、ボール球に手をださない。これは地味ですがもっとも相手が嫌がる攻撃なのです。相手が嫌がる攻撃をするということは、相手にリズムを作らせないということ。自分のペースを野球をするということです。
一方、修徳の攻撃ですが、これは明らかに一迫商業を下に見ているようでした。二点を先行をされた裏の攻撃で、ノーアウトのランナーをバントで送りもしない。大振りも目立ちフライが多い。彼らが気がついて本気を出し始めたのは終盤に入ってからでした。 これはまさにピッチャーの佐藤くんの丁寧な投球術の前にはうってつけの相手。
ピッチャーの佐藤くんは本当に凄いです。ある意味、もっとも理想的なピッチャーと言ってもいいかもしれません。 内、外のコースを丹念について、ストレートと変化球を投げわける。どんなピンチに陥っても自分を見失わずに淡々と投げ続ける。まるでずばぬけた力をもたない投手はこうあるべきだというお手本のようで、本当に感激しました。あまりにも当たり前のことなのですが、これができないものなのですよ。
次回は天理戦。これはさすがにどうしようもない力の差はあると思います。天理が修徳のようになめてくれればわかりませんが、今回の試合は見ているでしょうしね。弱者の兵法がどこまで強者に通じるか、勝ち負けは別にしてとても興味を覚える試合です。
余談ですが、組み合わせ抽選会で対戦相手が一迫商業だとわかり小躍りした修徳に対し、三浦選手は「そういう人たちには負けたくない。何が起こるか分からないのが野球。怖さを教えてやります」と言っていたそうです。勝てて本当に良かったですね。おめでとうございます。
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