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2005/03/15(火)
映画・『ボーンスプレマシー』監督/ポール・グリーングラス
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ようやく観に行くことができました。今週までだったのでギリギリセーフですね。 最近観た映画の中では一番面白かったので、観に行って良かったです。続編も前作に変わらぬ面白さっていうのは珍しいですよね。
出演・マット・デイモン、ブランカ・ポテンテ 他
「漂流しているところを漁船に救われたジェイソン・ボーンは、いっさいの記憶を失っていました。そんな彼はなぜか命を狙われます。真実を求め、命がけの捜索の末に自分がどんな男であったかを知ったボーン。『ボーン・アイデンティティー』のその後の物語。
断片的な記憶と悪夢に悩まされながらも、インドでひっそりと暮らしてたボーンと恋人・マリーですが、ある日ボーンは刺客に襲われ、マリーを失うことになります。「自分を追うなと言ったはずだ……」怒りに燃えたボーンは、刺客をプロジェクトトレッドストーン≠フ関係者たちの差し向けたものと思い、ナポリに飛びます。 ちょうどそれと同時期、ベルリンでCIAによるある秘密ファイルの受け渡しが行われようとしていました。ところがその現場が何者かに襲われ、調査員二名が殺害されます。現場にはボーンの指紋が残されていて……」
マッド・デイモンは好きなタイプの役者ではないのですが、ボーン役はカッコイイです。クールです。変に格好つけていないというか、無駄がないというか。 前作ラストで結ばれた恋人というのは、続編の冒頭で殺される運命にあるのですね。一匹狼の殺し屋に女は足手まといというわけですか。 今回の主な舞台はベルリン。おかげで随所にドイッチュが飛び交いました。しかも、アメリカ映画におけるドイツ語ですから、割と初歩的な会話が多いので聞き取りやすかったです。『飛ぶ教室』に比べれば、ですが。 「○○お願いします」が「○○ bitte」とか。言うのも恥ずかしいくらいホントの初歩ですが。
ドイツ語と言えば、以前のひとりごとに書いた話題で書き忘れていたことをここでいくつか。
まず、10日の「エヴァでアスカが使うドイツ語」、4巻のアスカ登場シーンで、クレーンゲームに蹴りを入れながら叫んでいた単語「Schessie(シャイセ)!」(原作ではssはエスツェット。エスツェットはssで置き換えられるらしいです)は「くそっ!」。罵倒言葉に大便を使うのは日本も独逸も変わらないようで。
それから昨日の『飛ぶ教室』で。ベク先生が子供の頃の合唱隊が海外公演した先はヤーパン、つまり日本でした。回想シーンにちらっと出てきた日本は、なぜか日本庭園に黒髪のリーゼントした若者がいたりしました。 あと、寄宿舎組と反目している通学組の一人が来ていたTシャツに「春」という字を逆さまにしたようなマークが着いていました。向こうの日本観、なんかまだ微妙にズレているようですね。
落語・「お文さん」三代目林家染丸
昨日と今日のNHKラジオ名人寄席は上方落語でした。これがまぁオチはともかくとして、ちょっと凝った噺。
大店の酒屋に浪人風の男が酒を買いに来ます。赤子を抱いているので酒を届け先まで一緒にもって来て欲しいというので丁稚を一人つけたところ、その丁稚に「ちょっと寄るところがあるので赤子を見ていて欲しい」と言って路地に入って行ったきり出てきません。良く見ると赤子に手紙が着いていて、「浪人の身で妻を亡くし、子供がいると何も出来ないのでお預け申す」と捨て子であることがわかります。この店の若夫婦には子供ができず、親旦那が跡取りを欲しがっていたところだったのでちょうど良いと赤子は引き取られ、乳母に来て貰うことが決まりますが……。 実はこの捨て子、若旦那と出入りの職人の書いた狂言芝居でした。本当は若旦那と妾との間に出来た子で、乳母として雇われたのがその妾。親子の名乗りはできずとも、一緒に暮らしたいという望みを叶えるために謀ったことだったのです。 ところが、若旦那と乳母の仲が怪しいと睨んだ女中が本妻に告げ口し、二人は秘密を知っていると思われる丁稚の口をなんとか割らせようとします。
オチは駄洒落落ちであまり大したことはないのですが、初めて聞く話で私もその狂言芝居にまんまと騙されました。うまく仕組んだものです。 上方落語といえば、あまり詳しくはないのですが、重鎮であった 桂文枝さんが亡くなられたということですね。ご冥福をお祈りします。
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