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2005/02/04(金)
言葉・どんぐりころころ
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NHKラジオの『気になる言葉』のコーナーで、「どんぐりころころ」が取り上げられていました。
実はこれは続編で、前回は「どんぐりころころ」の歌詞が「どんぐりこ」ではなく、「どんぶりこ」であるというのが主題だったのですが、その時に、実はこの歌には三番が存在するという話が出ました。 それは作詞者・青木存義が作った詞ではなく、二番の最期が「泣いてはどじょうを困らせた」とアンハッピーエンドになっているので、続きを誰かが考えたらしいのです。その三番では、友だちのリスがどんぐりを助けて山に持ち帰るというようになっているようです。
どんぐりころころ ないてたら なかよしこりすが とんできて おちばにくるんで おんぶして いそいでおやまに つれてった
その放送、ちょうど旅行中でSと一緒に聞いていたのですが、その時にこんな会話を交わしました。 「山に持ち帰ったどんぐりをリスはどうするだろう?」 「当然、食うだろうな」 「よりアンハッピーだ」 「もしくは『ヒッコリーの木の実』のように埋められたか」
また、今日の放送では、ある幼稚園では次のように歌われているという話をしていました。
どんぐりころころ ないてたら やさしいハトさん とんできて やままでおくって くれました どんぐりおれいを いいました
さらに五番があって、どんぐりは「お山で立派な木になった」というラストで締めているパターンもあるらしく、「あながちヒッコリーの木の実説」も外れてはいなかったようです。 それにしても、確かに子供のころ、どんぐりは池の中で手も足も出ぬまま朽ち果てていくしかないのか……という悲哀を感じたことも確かですが、リスやらハトの出てくる続編にはなにやら詩情がないような気がします。
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