ロバの耳
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2005/02/28(月) 落語・『茶釜の喧嘩』(1)二代目三遊亭圓歌
 大変珍しい話で、今ではかける人がいないとのこと。戦後ではこの録音の演者、先代の圓歌しかかけていなかった噺だそうです。内容は「天災」によく似ています。

 酒好き、ケンカ好きの長屋の熊さん。散々酔っぱらって正体を失い、友達に連れられて帰宅します。
 次の朝、起きるとひどい二日酔い。顔を洗いに行くと、縁側から向かいの魚屋でまぐろをおろしている所が見えます。今日は仕事を休んでまぐろの中トロの刺身で迎え酒を……と悪い気を起こし、女房のおてるに用意するよう言いますが、仕事もしないで冗談じゃないと怒られます。
 むしゃくしゃした熊さん、なんとか口実をみつけておてるに文句を言ってやろうと見回すと、神棚の御神酒徳利が片方しかありません。職人の神棚に御神酒徳利が一つなんて縁起が悪いというなんくせをつけると、そこから大変な大喧嘩が始まります。
 次の日、大家に呼びつけられた熊さん。こうのべつまくなしに夫婦ケンカばかりされていてはかなわないからでていってくれ、と店立てをくいます。ただし、離縁をしておまえが一人になるなら許してやろうという条件。実はこれは表向きのことで、離縁となったら熊さんは二人の仲人である漢学者の先生の所に行かざるをえない、そうなったらお説教してもらえるだろうという大家のもくろみ。
 案の定、熊さんは仲人の漢学者の先生の所に行くことになり、すべてのいきさつを見抜かれた上、「おまえは化けなきゃダメだ」というお説教を受けます。

 今日のところはここまで。明日は先生に言われたお説教の文句を使い回そうとして、散々言い間違えるくだりをやります。

 落語のパターンで言い間違えネタって好きです。もちろん「天災」も大好き。春風亭柳朝の歯切れのいい語り口などは本当に面白く、何度も何度も聴いてしまいます。特に好きなのは「夏の雨は馬がふらぁ」「小僧が屋根からおちてくらぁ」のところ。

 「茶釜の喧嘩」が流行らないのはわかりにくいからだということでしたが、どんな風に言い間違えるのか、明日が楽しみです。


 


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