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2005/02/13(日)
漫画・『Dr.コトー診療所O』山田貴敏 YSCOMICS
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第一部完結巻です。
それにしてもコトー、面白くなくなりました。ちょうどテレビでドラマ化された頃までは面白かったんですが。一部完結を機会に買うのをやめようかと思っています。
その原因は何かと考えますと、コトーのキャラクターの質が少しずつずれてきたからのような気がします。作者の押さえどころのズレとでも言いましょうか。
面白かった頃のパターンは、患者や周囲の者たちがコトーに対する不審の念を持っていて、コトーがその人格と医者としての腕で、いかにその信頼を勝ち取るか、というものでした。
それが最近のコトーにはどこか爽快感がない。医療漫画であるがゆえにテーマが重くなるのは仕方ないのですが、その重さを救うのがコトーのキャラであったはずです。そして大逆転劇を生むのが彼の腕であったはず。
パターン化を回避しようとするが故にキャラクターに挫折や失敗や苦悩をさせ、それを乗り切ることでの成長を描こうとするか、それとも完全に開き直ってパターン化させてしまうか。 難しいところではあると思うのですが、人気作の延命化を謀るための新展開というのは、往々にして従来のファンを離れさせることになる気がします。
NHKアニメ『名探偵ポアロとマープル』 来週はマープルもの。 『火曜クラブ』に収録されている『動機と機会』です。 でも、『火曜クラブ』は連続物なのだから、連続ものとして全編やって欲しいなぁ。 『火曜クラブ』に集まった人間たちが問題を出し合い、推理をしあい、誰も正解を出せないところに、みなが侮っている老婦人マープルが謎を解決してみせるというところがいいんですから。
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