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2005/02/11(金)
雑誌・『歴史群像』
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ネットで年間購読を注文してしまいました。
最近、いちいち本屋に買いに行くのが面倒くさくなっています。 本屋に行くのは嫌いではないです。いろいろ眺めているだけでも楽しいですし、新しい作家を衝動買いしたりしなくなりますから。 でも、車を運転して本屋に行くのは面倒くさく、ガソリン代もかかります。ついでに寄れるようなところに本屋はないですし。
最近の『歴史群像』では、「彼女たちの戦い」というコーナーが気に入っています。 彼女たちとは言っても、人間の女性ではありません。それは女性に例えられた艦船たちのことです。 最新2月号では、某アニメの美少女キャラクターの名前に使われて一世を風靡した、駆逐艦「綾波」でした。 駆逐艦は戦艦や空母のように派手ではありませんが、艦隊になくてはならない存在です。戦艦や空母の護衛や、策敵や先陣を切っての攻撃など、実際は主役級の活躍をする船なのです。 その駆逐艦の代表として今回紹介された「綾波」のエピソードは第3次ソロモン海戦での活躍でした。
昭和17年11月14日、ガタルカナル島再砲撃作戦において、「綾波」は掃討隊の一員として前方の警戒をしていました。 月のない墨を流したような暗闇の中、日本軍は掃討隊の中から「綾波」一隻だけを策敵に出します。21時過ぎに米戦艦が掃討隊に砲撃を開始。これを受けて同隊は待避を始めますが、「綾波」は果敢に反撃を試みます。たった一隻の突撃に対し、米軍前衛駆逐艦四隻はいっせいに砲撃を集中。一対四の戦いです。 「綾波」は34ノットの高速で走りながら「プレストン」、「ウォク」を炎上させます。島を背にする戦法で米軍のレーダーをかいくぐる「綾波」ですが、それでも四隻がかりの攻撃は次第に「綾波」を追い込んでいきます。艦橋付近に被弾、火災を起こし、速力も舵も利かなくなります。 それでも戦い続けた「綾波」は、魚雷により「ウォーク」を撃沈、「ベンナム」の艦首を吹き飛ばし、「プレストン」を火だるまに。たった一隻で三隻の敵艦を撃破したのです。 そして15日の零時過ぎ。満身創痍となった「綾波」は最期のときを迎えます。二度の大爆発を起こし、暗闇の中にその身を横たえたのです。
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