ロバの耳
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2005/12/05(月) 本・『ローマ人の物語 危機と克服(中)』塩野七生 新潮文庫
 「ヴェスパシアヌスが背負うことになった帝国再建という課題も、それゆえに、新体制の創造には欠かせないカエサルの先見力も独創性も必要なく、新体制の確立を課せられたアウグストゥスのような超一級の政治力も必要としなかった。責任感が確固としていれば、充分に遂行可能な課題であったのである。(中略)制度疲労に似た危機を克服するには、健全な常識にもどって再出発するのが最良の方策であったのだ。紀元七〇年当時のローマはまたも、時代の要請に応えるに適した指導者をもったことになる」(本文より)

 上巻に置いてローマ人同士の皇帝の座をめぐる内乱状態に陥ったローマ帝国に、その隙をついたゲルマン人のガリアを巻きこむ独立を掲げた蜂起が起こります。それは三人の皇帝が一年以内に次々と代わり、私欲に満ちた愚かな戦いをするローマを見て「ローマ人恐れるに足らず」と考えた、ゲルマンの補助兵が起こした反乱でした。

 新皇帝として名乗りをあげたヴェスパシアヌスは、担当していたユダヤ戦役を息子のティトゥスにまかせ、また、首都ローマを制圧した腹心にして親友のムキミアヌスにこの反乱の鎮圧を命じます。ムキミアヌスがこの反乱を一年で鎮圧し、その後ヴェスパシアヌスが手堅い手法で一つ一つローマを再興していった十年の治世が、本書の主な内容です。

 また、ユダヤ問題に関してもかなりの枚数が裂かれています。多神教で他民族を吸収しながら勢力を作り上げてきたローマ帝国に、一神教で選民思想を有するユダヤ人はまさに水と油ですが、そのユダヤ人をローマがどのように扱ったのか。現代まで延々と続いている民族・宗教による価値観の相違が引き起こす摩擦。この項は読んでいてなかなかに興味深いものがありました。


みんなのうた・うちゅうひこうしのうた

「うちゅうひこうしのうた うた:坂本 真綾
作詞:一倉 宏
作曲:菅野 よう子
編曲:菅野 よう子
アニメーション:吉良 敬三
作曲・編曲の菅野よう子は、「NHKスペシャル」から「ガンダム」まで、幅広いジャンルの番組テーマ曲や、小泉今日子・今井美樹のサウンド・プロデュースから井上陽水のアレンジも手がける人気プロデューサー。その菅野よう子に15歳にして天性の声を見出され、現在、歌手・声優・女優として熱い注目を浴びる坂本真綾が、淡い恋に目覚めた少女が見た宇宙飛行士と農夫の不思議な夢を、透き通るやさしい歌声でお送りします。”さとうきび畑”を代表作とするベテラン作家・吉良敬三(きらけいぞう)久々の描き下ろしアニメーションにも注目です。」

 嬉しい。大好きな歌。リクエスト放送で今月と来月、流れます。ご存知ない方は一度お聴きください。

http://www.nhk.or.jp/minna/new_song/new_song.html


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