ロバの耳
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2005/12/19(月) 俳句・朝日俳壇
 最近、やたらと俳句が気になるというか、目につくようになってしまいました。

 今日、気になった俳句は、本日付けの朝日新聞の俳壇に載っていた、金子兜太選の句。

 今日は赤ちやん灯油如何かな 高梨茂

 評には「流行した歌詞を活用」とあって、まさにその通りなのですが、私がこの句を見て思ったのは、灯油の移動販売の車のことです。

 高梨さんは東京の方なのですが、こちらでも灯油の移動販売の車からはなぜか、「こんにちは赤ちゃん」のメロディが流されています。この句はたぶん、現代版「物売りの声」を句にしたものだと思うのです。

 というか、実は私も同じような発想で句を作ろうとしたことがあったのです。私の場合はゴミの収集車のあの調子っぱずれなオルゴールの音。

 うらさびしい枯れ田の道を走るゴミ収集車から流れるオルゴール風の音は、反響したりドップラー効果を起こしたりで、ぴん、ぽん、ぱら、ぱん♪ みたいにまるで音符が五線譜から零れて、あちこちに散らばっていくかのように聞こえます。それにはなんともいえないわびしさがあるのです。

 で、実際に作ったら「枯野道音符散らして収集車」ってな感じになったのですが、わかりにくいうえにあんまり面白くないので没にしました。

 それに比べて高梨さんの句は可愛らしいし、明るくていいですね。今年の灯油の高値をうっかり忘れて買ってしまいたくなるような句です。


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