ロバの耳
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2005/11/09(水) 本・旅行中に読んだもの
 旅行中に読もうと思って買ったディケンズの「クリスマス・カロル」ですが、実は旅行以前に読んでしまいました。

 「ケチで冷酷で人間嫌いのがりがり亡者スクルージ老人は、クリスマス・イブの夜、相棒だった老マーレイの亡霊と対面し、翌日からは彼の予言どおりに第一、第二、第三の幽霊に伴われて知人の家を訪問する。炉辺でクリスマスを祝う、貧しいけれど心暖かい人々や、自分の将来の姿を見せられて、さすがのスクルージも心を入れかえた……。文豪が贈る愛と感動のクリスマス・プレゼント」
〈新潮文庫の裏表紙より〉

 一読した感想は、なんて回りくどい文章だろう、ということ。

 文章はくどいくらいに修飾されて「ハリーポッター・シリーズ」に通じるものがあり、イギリスの伝統的な手法なのかとも思いました。ミステリだとあまり気になったことはなかったのですが。

 もう一冊、読むために買った本があったのですが、それは持ってはいったものの結局一ページも読まずじまい。

 代わりに行きの鈍行列車の中で「虚子五句集〈上〉」岩波文庫を読みました。

 これは前回の上京でU先輩と一緒に買ったのですが、そのまま読まずにほっぽらかしていたものです。今回、上京して句会というスケジュールだったので、何かの参考になるかと思って持っていき、眺めていたら読んでしまったのでした。

 俳句は特に印象に残らなかったのですが、虚子の精力的な活動ぶりにはすっかり感心させられてしまいました。昭和10年ごろにヨーロッパに行き、あちこちを回り、句会をし、帰ってきてすぐに仙台に行ったり、静岡に行ったり。

 当時の交通機関の不便さを考えるともの凄い体力・気力だと思います。それにこの時、すでに虚子はかなりの年なのです。

 鈍行片道6時間でうんざりして帰りは新幹線にした私にはとても真似のできない芸当です。昔の人はすごい。


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