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2005/10/18(火)
音楽♪「MY NAME IS MEL Vol2」MEL TORME
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メル・トーメはジャズ歌手です。歌手としてばかりでなく、数種類の楽器をこなし、作曲も手がけた職人的音楽人でした。
本アルバムは、そのメル・トーメが当時流行りのポップスソングを歌い上げたもの。曲名をみるだけでも六十年代の名曲がずらりです。
『COMIN' HOME BABY』 ナッシュビル出身の黒人ベーシスト、ベン・タッカーの作品。メル・トーメが1962年にカバーして出したところ、オリジナルに負けないヒットを飛ばしたそうです。
『STRABGERS IN THE NIGHT』 ジェームズ・ガーナー主演の1966年ユニバーサル映画「ダイヤモンド作戦」の主題歌。フランク・シナトラも歌って66年5月から8月にかけて大ヒットしました。
『HOMEWARD BOUND』 1966年のサイモン&ガーファンクルの大ヒット曲。
『MY LITTLE RED BOOK』 1965年の映画「何かいいことはないか子猫ちゃん」の中でイギリスの五人組マンフレッド・マンが歌ったヒット曲。私の大好きなバート・バカラックの曲です。
『WALK ON BY』 これもバカラック・メロディー。1961年末にロイ・ヴァンダイクが歌ってヒットさせたそうです。
『IF I HAD A HAMMER』 天使のハンマー。作られたのは50年代ですが、60年代にピーター・ポール&マリーが歌ってヒットしました。
『BETTER USE YOUR HEAD』 黒人の四人組、リトル・アンソニーとインペリアルズが66年に歌ってヒットした曲。
『TIME』 66年の3月から4月にかけてポゾ・セコ・シンガーズがヒットさせた彼らのデビュー曲。
『SECRET AGENT MAN』 当時のテレビの人気番組「シークレット・エージェント・マン」の主題歌。ジョニー・リバースが66年春にヒットさせました。
『PRETTY FLAMINGO』 マンフレッド・マンが66年夏に全米でヒットさせた曲。
『RED RUBBER BALL』 ジョン・レノンが命名したといわれるグループ、ザ・サークルのデビュー曲。ザ・シーカーズのブルース・ウッドリー作詞、ポール・サイモン作曲。
メル・トーメはこれらの曲を、甘い声と歌唱力とテンポで、オリジナルに負けない、いや、それよりも魅力的なものにしあげています。
このアルバムは私が幼少の頃、コロンビアに勤めていた父が退職するときにもらってきたレコードの一枚で、レコードには「見本盤」というハンコが押されています。このアルバムを嫌というほど聴かされた私は、この手のポップス・ソングが大好きな人間になってしまったのでした。
数年前、PCのCD-Rが出たての頃にレコードからCD-Rに焼いておいたのですが、今回、MP3ファイルに変換して保存しました。レコードからCDに焼き込むさいに入ってしまった針跳びの音が、今となっては郷愁を感じさせます。
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