ロバの耳
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2005/10/12(水) 漫画・「おおきく振りかぶって」ひぐちアサ
 Amazonで今出ているぶん4冊一気に買いました。

 野球漫画は好きなので、以前から少し気になってはいたのですが、題名がなんかヌルそうでちょっと手を出しかねていました。アフタヌーン掲載だからどストレートな野球漫画じゃなさそうだし。

 でも、思い切って買ってみたら割とストレートな野球漫画でした。謳い文句の「こんな野球マンガみたことない」は少し大げさですけれど。野球理論を詳しく語るマンガでしたら既に出ていますしね。「ドリームス」とか。高校野球をリアルに描いているマンガには「クロカン」「甲子園に行こう」などがあります。

 最近、リアル系の高校野球マンガは増えました。読むと練習の参考になりそうなものが。共通しているのは、練習を「面白く」「効率的に」「たくさんやる」ということです。私が現役の球児の時もそうしたかったですね。

 また、選手のメンタル面でも語られることが多く、特に私は技術以前にメンタル面が弱く、そのために三年間ずっとベンチを温めっぱなしの選手だったので、この手のマンガがあの頃書かれていたらなぁと思ったりします。

 
 私が今、一番面白い野球マンガは「オレはキャプテン」ですが、それはこの作品がこれまでの野球マンガの面白さを抽出して、理屈はありつつもそれ抜きに面白く仕上がっているからです。リアルな理論が濃すぎると、必然的にネームが多くなり、作品としてのテンポは停滞します。「大きくふりかぶって」は現役選手には大いに参考になる野球理論が丁寧に解説されているのですが、そこが一般読者にはちょっと読み辛いところにもなっています。(これは「ドリームス」にも通じます)

 しかし、この作品の一番の特色は、そういう「読んでためになる野球理論」ではなく、高校球児のリアルな青春が描かれているところです。
 この作品を読んでいて元高校球児として感じるのは、懐かしさです。他の野球マンガがあくまで試合をメインとしてとらえていてどこか浮世離れしているのに対し、本作は(少なくとも4巻めまでは)球児たちの日常の感覚がメインとなっています。もちろん、マンガ作品として多少、極端化されている部分はありますが、高校生たちのウェッティな部分が良く描けているのです。

 本作が自分にとって他の高校野球マンガと違っていたのは、読みながら高校時代を懐かしく思い出した点でした。それだけ選手たちの内面が良く描けているということなのかもしれません。


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