ロバの耳
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2005/01/21(金) ゲーム・Diablo II: Lord of Destruction
 今日は久しぶりに運の良い日でした。

 まず、雪のために仕事が休みになりました。
 それで、暇のできた私は旅の記録の続きを書きつつ、ネットで『Diablo II: Lord of Destruction』が新品・中古にかかわらずどこかで売っていないかと、検索をしていました。

 『Diablo II: Lord of Destruction 』というのは、ずいぶん前に書いたオンライン・ゲーム『Diablo II』の拡張キットのことで、発売はもう5、6年前。既に日本語版の生産は中止されていて、入手が困難になっているのです。
 
 実は、先日行った九州でも、大きな家電量販店を見かけるたびに、『Diablo II: Lord of Destruction』が売っていないかと、捜し回ったりもしたのでした。このゲームを私に紹介したSが、「都心では全く見られなくなってしまっている」というので、あるとしたら地方の電気屋さんしかないと思ったからです。しかし、結局、九州でも見つかりませんでした。

 それでネットで捜したのですが、どこも在庫切れ。中古ですら出回ってないのです。
 しかし、ネット検索をかけまくって妙に熱のこもってしまった私は、その勢いで、前に「あそこにはひょっとしたらあるかも……」と思った遠くの電気屋にまで、車で出かけていきました。
 結局、その電気屋にもなかったのですが、偶然見かけた中古ゲームの店に入ってみると、なんとその棚に、探し続けていた『Diablo II: Lord of Destruction』が飾ってあるではないですか。しかも、「これでずっと遊べるね!」という店長のお薦めカートつき!
 私はさっそくレジに持っていきました。
 CDに傷はついてますが、動作確認はしてあります等、いろいろ商品説明をしてくれたレジの方に、思わず「いやー、ずっと捜してたんですよ」と言うと、その方もしみじみと「これ、出ないんですよねぇ」。
 そして「私もやってるんですが、はまりますよね」とにっこり。

 その気になって捜しに来て本当に見つかるなんて、今日はなんて良い日なんだろう、と思います。
 そのぶん、後が恐いですけど。

2005/01/20(木) テレビ番組・BSこだわり館『THE・少女マンガ!〜作者が語る名作の秘密〜』
 来週の月曜日、24日から26日までの三日間、衛星第2テレビで『少女漫画』の特集番組が放送されるそうです。

 初日は美内すずえの『ガラスの仮面』。
 先日、最新刊が出たばかり。実は雑誌で連載中の時と単行本とではストーリーが変わっているという話で、いくつかのパラレルワールドがあるとか。
 この作品には「人に見せるための作品」とはどうあるべきか、どんな心構えが必要かということを教えられました。
 今も壁に当たった時、煮詰まった時などに読んでいます。

 二日目は庄司陽子の『生徒諸君!』。
 これは中学生だった主人公・ナッキーたちが成長して大学を卒業し、社会人になるまでの長大な物語。少女漫画というか、青春漫画の傑作だと思います。
 連載当時、周りの女子が「沖田くんが死んじゃった〜」と騒いでいて、何も知らない私は「なんのことだ?」と思っていたという記憶があります。
 読んでからは、その当時の子達の想いにとても同感。沖田は格好良すぎです。

 三日目は青池保子、『エロイカより愛をこめて』。
 三作中、この作品だけ持っていません。ですから詳しいことは良く覚えていません。
 鼻が異様に高い独特な絵柄の登場人物たちが印象的です。Zを「ツェット」と独逸語読みさせていた人物がいたような・・・。

 三作とも、読んだのは大学時代。古本屋のバイトをしていて、その仕事中に読んでいたのでした。
 それまであまり少女漫画は読んでいませんでした。妹が持っていたのを読ませてもらっていたくらい。理由は金銭的な問題が大きく、少女漫画を買ってチェックするだけの余裕が無かったのです。

 しかし、古本屋でマンガのただ読み(実は禁止されていました……)が出来る環境になって、売れている作品には売れている理由があるはずだと、その理由を探るつもりで著名作品をいくつかチェックしたのです。

 『ガラスの仮面』と『生徒諸君』はそれではまって、バイト先からそのまま全巻買いとったのでした。



2005/01/19(水) 漫画・『KATSU!15』 あだち充/少年サンデーコミックス小学館
 とってもラブコメです。
 あだち充にそれ以外、何を求めるんだ、という感じですが。

 ボクシングの才能を示す活樹に、亡父のジムの元会長だった男の孫娘が接近し、自分が再建したジムのボクサーとしてプロ入りさせようとあの手この手を使います。その手口の強引さに香月はやきもき。

 活樹と香月、二人の仲をかき回すために、恋のライバルが次々と登場するのですが、そのせいで初期のライバルだった香月の幼なじみがこのところすっかりご無沙汰になっていました。この巻では、一コマだけ出てきて、「忘れられたキャラ」ギャグとして使われています。

2005/01/18(火) 私事・微熱
 お正月休みに遊び過ぎたのが祟ったのか、微熱が出て寒気とめまいがしています。
 本当は映画を観に行ったり、他にもいろいろしたかったんですが、今日は早く休みます。

 ところで今日の『ラジオ名人寄席』は志ん生の『宮戸川』でした。色っぽい噺でけっこう好きです。昨年、圓菊で聴きました。

 玉置宏が引退後の志ん生のエピソードとして、ラジオから流れてくる落語を息子・志ん朝のものだと思い、「これなら安心だ」と言ったのですが、実はそれはご自身の落語だった、ということを紹介していました。
 そして、「やはり志ん生の芸は志ん朝がついだと思われる方が多いようです」とまとめるのですが、個人的には志ん生に似ているのは長男の馬生の方に思えます。
 もっとも、志ん生も馬生も、録音でしか聴いたことがないので、実際に見るのとは違うのかもしれませんが。
 

2005/01/17(月) 落語・『猫の恩返し』五代目古今亭志ん生
 アニメーション映画ではありません。落語です。
 でも、前に聞いた時はちょうど同名の映画の上映中でしたので、タイアップ企画なんだろうかなんて思ったりしました。
 ただし、こちらの録音の方が遙かに先にやられたものなのですが。志ん生は私が生まれる前に亡くなってますからね。

 あまりかけられることのない、非常に珍しい話だそうです。
 志ん生自身がまくらで、「同じ話ばっかりやってると飽きるので、たまには珍しいのをやります」と言っていました。

 博打と酒が好きで、飼っている「コマ」という猫を溺愛しているぼてふり(自分の店を持たず、天秤をかついで商いをする人間)の主人公が、暮れに博打で負け、新年2日に魚を仕入れるために使うはずだった三両をすってしまいます。
 家に帰ってきて酒を飲みながら、つい愛猫のコマに愚痴をこぼします。
「なぁ、コマ、お前、どっかから三両もってきてくれないか」
 次の日、目を覚ましてみると、枕元に三両の小判が。主人公はいったいこれはどうしたことかと驚きます。まさか、猫のコマが……?

 ラストは猫好きの私には聞くのが辛い展開になりますが、主人のためにと小判を取ってくる猫のコマのいじらしさがなんともいえない話です。
 

2005/01/16(日) 私事・旅の記録
 いつまでたっても書き終わらない旅の記録。
 旅から帰って5日がたとうというのに、ようやく初日が書き上がっただけ。
 こんなもの、ネットにUPしてもどうせ誰も読まないだろうに……。
 と愚痴ってみました。今日の日記でした。

2005/01/15(土) 本・『血と骨』梁石日 幻冬社文庫
 2日に初句会のためにお邪魔したU夫妻宅で、U夫人から辞去する時にとっさにお借りした上・下巻、ようやく読み終わりました。
 ビートたけし主演の映画で話題にもなった作品です。

「一九三○年頃、大阪の蒲鉾工場で働く金俊平は、その巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。女郎の八重を身請けした金俊平は彼女に逃げられ、自棄になり、職場もかわる。さらに飲み屋を営む子連れの英姫を陵辱し、強引に結婚し……。実在の父親をモデルにしたひとりの業深き男の激烈な死闘を数奇な運命を描く衝撃のベストセラー!」

「敗戦後の混乱の中、金俊平は自らの蒲鉾工場を立ち上げ、大成功した。妾も作るが、半年間の闘病生活を強いられ、工場を閉鎖し、高利貸しに転身する。金俊平は容赦ない取り立てでさらに大金を得るが、それは絶頂にして、奈落への疾走の始まりだった……。身体性と神話性の復活を告げ、全選考委員の圧倒的な支持を得た山本周五郎賞受賞作!」
(文庫本裏表紙より)

 年末のNHKのラジオに作者が出ていて、その話を聞いてからちょっと興味を惹かれていた本でした。

 主人公・金俊平の不死身の凶暴さ、非道さは、一種の快感を伴うほどです。男として、彼のような徹底した凶暴性には憧れもあり、むしろその肉体が不自由になったときの低落ぶりには目をそむけたくなりました。

 社会の底辺を描いてもいますが、主人公を軸にした社会批判やら、民族問題、イデオロギーを声高に叫んでいないのが良いですね。そういうのが前面に出てくると却ってしらけます。登場人物たちがすでに在日朝鮮人なわけですから、読者はすでにその問題を意識しているはずで、作中で改めて訴えられてもくどいだけですから。

 この本を貸してくれたU夫人、ありがとうございました。女性だとこの作品をどう読んでどう思うのか、ぜひ感想をお聞きしたいところですね。まぁ、日記にも少しお書きになられていましたが。

2005/01/14(金) 落語・林家たい平
 林家たい平が、昨年の12月26日放送分から『笑天』の新レギュラーになったことが、今朝の朝日新聞の記事になっていました。師匠こん平の代打でということですが、このままレギュラーに納まって欲しいものです。

 生まれは埼玉の秩父なんですね。母の実家が近い。一度は火祭りに行ってみたい所です。武蔵野美術大で商業デザインを学んでいたのが、ラジオで小さんの落語を聴いて、卒業とともに林家こん平に入門、と。どうして小さんで落語に惹かれたのに、入門先がこん平だったんでしょうね。

 遅いスタートだったので落語マニアにならずに済んで良かったとは本人の弁。
「何代目の誰々の芸はどうだった、なんてことにこだわるマニアになると普通のお客を置いてけぼりにしてしまう」
「弟子としては師匠に早く治って復帰してほしい。でも芸人としてはこれが師匠から与えられたチャンスだと思って、自分のお客さんを増やす機会にしたい」
 なににせよ、頑張って欲しいものです。

 私が初めてたい平を知ったのは、00年の真打ち披露興行を見に行った時。目当ては一緒に昇進した喬太郎の方でした。
 その時の高座は緊張のせいか早口で、正直あまりいただけませんでした。演目は確か『不動坊』。喬太郎の師匠・さん喬は来ていたのに、こん平は忙しくて来ておらず、円蔵や扇橋が代わりに挨拶をしていました。
 その後、喬太郎と一緒の高座に出ている機会が多く、だんだん好きになっていきました。得意ネタの『紙くず屋』は面白いですね。ただし、時々、後に仕事が詰まっているのかやけに焦ってやるような時があって、そんな時はがっかりします。

 ところで、私事で恐縮ですが、私はどうも物事に深くこだわれないたちです。好きな物は好きなのですが、あまり深くまで踏み込む情熱というか熱意はなくて、ほどほどのところで満足してしまうので、おっかけとかマニアにはなれません。
 その点、U先輩や友人のSは、かなり一つの物事に深くこだわるたちのような気がします。そして二人ともかなりの批評家。あれのどういうところがどういいのか悪いのかと分析します。物事を漠然とした感覚でとらえてしまう私には、それを理屈づけてくれるのはとてもありがたいです。

 そのU先輩のたい平評は、「役者の真似がうまい」。これは歌舞伎に相当通じていらっしゃる先輩の言葉ですから、間違いないでしょう。
 Sの方は、ある程度認めてもいるようですが、大好きというわけではないようです。今度具体的な評価を聞いてみることにしましょう。
 

2005/01/13(木) アニメ・名探偵ポアロとマープル『パディントン発4時50分』
 旅行中に録画していたものを、今日見ました。ずっと楽しみにしていたマープル物。この話だけは見逃すわけにはいきません。

 詳しい内容を忘れていたのですが、旅行中に買った『アガサ・クリスティー大辞典』を読んでみると、「この作品ほどNHKが作ったこのアニメにおあつらえ向きの設定はないんじゃないか?」と思ってしまいました。というのも、この話には、主役がマープルの他にもう一人いるからです。
 それはルーシー・アイレスバロウという女性。このキャラは、安楽椅子探偵であるマープルの手足となって活躍する人物です。つまり、それをアニメのオリジナルキャラ、メイベル・ウエストにやらせてしまえばいいのです!
 案の定、アニメではルーシーの役をメイベルが勤めていました。

 しかし、原作のルーシーというキャラは、これでなかなかに魅力的なキャラでした。
 彼女は32歳と少々年齢はいっていますが、イギリスでは名の知れたスーパー・メイドです。オクスフォードで数学を専攻し、主席で卒業したという経歴を持ちながら、自ら選んで家政婦になったという変わり種。その完璧な仕事ぶりに、誰もが彼女を我が家のメイドにと望みます。しかし彼女は一つの家には2週間以上は勤めません。しかも、自分が気に入った相手でないと仕事は引き受けず、多額の礼金を要求するのです。
 ルーシーがマープルと知り合ったのは、マープルが肺炎を患った時に甥のレイモンド・ウエスト(アニメのメイベルの父)が看病をさせるために雇ったため。その時にルーシーはマープルを大好きになり、マープルもルーシーの有能なメイドぶりに大いに満足したのです。
 ルーシーはマープルから、「死体が隠されていると思われる屋敷にメイドとして潜入し、死体を発見して欲しい」という依頼をもちかけられて、三ヶ月先まで詰まっていた予定を繰り延べて、「三週間だけなら」という期限付きで引き受けます。
 ルーシーが潜入するクラッケンソープ家の当主は大変に気難しい人物。しかし、ルーシーの仕事ぶりや人柄はその当主をすら魅了します。そうして彼女はマープルの要求通り、見事な探偵ぶりを発揮するのです。

 アニメでルーシーの代わりを勤めるメイベル・ウエストが、はたしてそこまでの魅力を出しているかというと、一回目を見た限りではそれは疑問です。若く可愛らしいメイベルと、決して若くも美人でもないルーシー。しかし、この二人のうち、人としての魅力に溢れているのはあきらかに後者です。アニメの方は時間的制約があるからなのでしょうが、メイベルは単なる話の進行役に過ぎない存在になってしまっています。
 興味を持たれた方はぜひ原作を読んで、ルーシー・アイレスバロウに会われてみてください。きっと彼女の魅力に引き込まれると思いますよ。

2005/01/12(水) 私事・誕生日のプレゼント
 8日は母の誕生日。
 16日は妹の誕生日。
 二人へのプレゼントは旅行中に買いました。お土産も兼ねているのですが。
 8日は旅行中だったので、家に電話をして母にお祝いの言葉を言いました。ちょうど妹も来ていたので、彼女にも言いました。
 その時に、二人にプレゼントとして買った物が何かを話しました。母には綾城で求めた藍染めのハンカチと敷物。妹は美山の荒木陶芸で買った花絵の小皿。特に妹の方にはプレゼントのリクエストをし、なんでもいいと言う返事に「焼き物でいい?」と前もって確認までとっていました。

 かつてはプレゼントの中味は渡して相手が中味を確認するまで秘密にするのが好きでした。相手の意表をつき、かつもらって喜ぶような物は何か、工夫を凝らしたり、散々頭をひねったりしたものです。
 ところが、とあるラジオ番組で、そういう感覚は男性特有のもので、女性はプレゼントの中味やお祝い事のイベントを隠しておいてあっと驚かせるよりも、事前に知らせておいた方が喜ばれるという話を聞いて以来、そうするようにしました。
 考えてみればプレゼントは欲しい物がもらえた方がやっぱり良くて、相手を驚かせたいというのは与える側の自己満足のような気がします。

 ところで、私も妹から誕生日プレゼントをもらいました。誕生日は10月なんですけどね。この時期のズレの理由は、よくわかりません。
 留守中にドアの前に置かれたプレゼントは、ハリー・ポッターの最新刊と、コートでした。
 ありがとう、妹。

1月絵日記の続き


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