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2005/01/14(金)
落語・林家たい平
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林家たい平が、昨年の12月26日放送分から『笑天』の新レギュラーになったことが、今朝の朝日新聞の記事になっていました。師匠こん平の代打でということですが、このままレギュラーに納まって欲しいものです。
生まれは埼玉の秩父なんですね。母の実家が近い。一度は火祭りに行ってみたい所です。武蔵野美術大で商業デザインを学んでいたのが、ラジオで小さんの落語を聴いて、卒業とともに林家こん平に入門、と。どうして小さんで落語に惹かれたのに、入門先がこん平だったんでしょうね。
遅いスタートだったので落語マニアにならずに済んで良かったとは本人の弁。 「何代目の誰々の芸はどうだった、なんてことにこだわるマニアになると普通のお客を置いてけぼりにしてしまう」 「弟子としては師匠に早く治って復帰してほしい。でも芸人としてはこれが師匠から与えられたチャンスだと思って、自分のお客さんを増やす機会にしたい」 なににせよ、頑張って欲しいものです。
私が初めてたい平を知ったのは、00年の真打ち披露興行を見に行った時。目当ては一緒に昇進した喬太郎の方でした。 その時の高座は緊張のせいか早口で、正直あまりいただけませんでした。演目は確か『不動坊』。喬太郎の師匠・さん喬は来ていたのに、こん平は忙しくて来ておらず、円蔵や扇橋が代わりに挨拶をしていました。 その後、喬太郎と一緒の高座に出ている機会が多く、だんだん好きになっていきました。得意ネタの『紙くず屋』は面白いですね。ただし、時々、後に仕事が詰まっているのかやけに焦ってやるような時があって、そんな時はがっかりします。
ところで、私事で恐縮ですが、私はどうも物事に深くこだわれないたちです。好きな物は好きなのですが、あまり深くまで踏み込む情熱というか熱意はなくて、ほどほどのところで満足してしまうので、おっかけとかマニアにはなれません。 その点、U先輩や友人のSは、かなり一つの物事に深くこだわるたちのような気がします。そして二人ともかなりの批評家。あれのどういうところがどういいのか悪いのかと分析します。物事を漠然とした感覚でとらえてしまう私には、それを理屈づけてくれるのはとてもありがたいです。
そのU先輩のたい平評は、「役者の真似がうまい」。これは歌舞伎に相当通じていらっしゃる先輩の言葉ですから、間違いないでしょう。 Sの方は、ある程度認めてもいるようですが、大好きというわけではないようです。今度具体的な評価を聞いてみることにしましょう。
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