ロバの耳
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2004年9月
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2004/09/06(月) 『干物箱』 十代目金原亭馬生
 十代目の馬生は、落語好きの方には言うまでもないことですが、志ん生の長男です。つまり志ん朝のお兄さん。
 ところが私はどうもこの親子関係とか、師匠弟子関係というのを覚えておくのが苦手でして、確かそうだったよな……と思ってから、HP等で調べて確認して、ここにこうして書いている次第です。
 なかなかのお酒飲みだったらしく、54歳で食道癌で亡くなられています。1982年のことです。今日の録音はちょうどその一年くらい前の、上野の本牧亭の講座から。

 遊びが過ぎて二階に押し込められている若旦那が、昼風呂を理由に三十分だけの外出を許されます。外に出た若旦那、吉原に行きたくて仕方ありません。そこで思いついたのが、自分の声色がうまい太鼓持ちを自分の身代わりにすること。様々な報酬を条件にそれを引き受けさせます。

 郭がらみの話なので、まくらで遊郭の話をします。そこでおかしかったのが、「男と生まれた限り、ああいうところに出入りしないと話についていけないんですな。なんだ、おめぇまだなのかいってな感じで……うちの親父もしょっちゅういりびたってたんですが、息子には行かせたくないというのが親の情というもんで。私が『行きてぇ』ったら、『ダメだ!』って。自分は吉原の元締めみたいな顔して」っていう感じのくだりでした。まぁ、ネタなのかもしれませんけれど。
 ちょっと調べたら、弟子の雲助が生前の馬生のエピソードをいろいろ書いているHPを見つけました。かなりいい加減な人だったんですね。講座で噺をやるのにほとんどさらわずにやったのだそうです。だから言い間違いもしょっちゅうだったようで。志ん生も出来不出来の激しい人だったそうですが、息子の馬生もそうだったみたいです。


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