ロバの耳
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2004/09/03(金) 『LOVERS』 チン・シウトン監督
 久しぶりに失敗しました。観るんじゃなかった。『ハットリくん』にしておけば良かったです。
 観る前からチャン・ツィーがいまいちだから、ダメだろうなぁとは思っていたのです。見る人が見れば美人なのでしょうが、私はぜんぜん好みじゃない。どこかで見た顔だな?と思っていたら、「大竹しのぶ」という結論にたどり着きました。人の顔に関しては私の目はあてにならないのですが。
 派手な色づかい、同じシチュエーション・シーンの繰り返し、アクが強いくらいに形式美的な立ち回り。なんだか歌舞伎みたい(私の中で認識されている歌舞伎)だと思いました。そういう意味では、私はダメだったけれど、好きな人にはたまらないかもしれません。
 それから、昔のドラマの映像を見て笑わせたりする構成のテレビ番組がありますよね。この映画も、事前になんの説明もなしに一部のシーンを見せたら、同じ感覚で人が笑うような気がしました。だって、日本だったらどたばたアクションにしてしまうような作品を、妙にきまじめで芸術臭い雰囲気を出そうとしているので。特にラストなんか、演出上の誇張表現なんでしょうけれど、私にはギャグにしか見えませんでした。
 とにかく私はダメでした。もし観て「良かったよ!」という人がいたら、ごめんなさい。先に謝っておきます。

 最初からハズレるだろうと思っていた映画をどうして観に行ってしまったのかというと、実はちょっとした、いや、とってもくだらない理由がありまして。
 夕べ、またぞろNHKを見ていたら、『強くてキレイを手に入れる!カンフー・フィットネス』という番組をやっていたのですね。その講師として、元世界チャンピオンの武闘家の陳静さんという女性が出演していたんです。この人、すらっとした綺麗なプロポーションをしていて、それで凄く綺麗なクンフーの型をやるんですよ。これはカッコイイ!ってすっかり魅せられてしまいまして。それで、もしかしたらチャン・ツィーも格好良く見えるかな……と思ってしまったんです。(なんというアサハカさだ)
 でも、この陳静さん、強くてカッコイイかもしれませんけれど、性格はどうだかわかりません。だって、体の固くて曲がらない中年男性を見て「笑っちゃイケマセンヨー」と言いながら自分一人で大笑いしてるんですもの。ちなみにその時、ポーズを真似していた私の体はその男の人以上に曲がって無くて、まるで自分が笑われているみたいなショックを受けましたよ。

 映画を見て、一つだけいいことがありました。帰り道、私の車の前をキツネが横切ったのです。そのキツネ、道路を渡りきったところで車のライトの当たる中、こちらをじっと見ていたのですが、その姿が顔がやたらと大きくて体からしっぽの先までがすらっとしていて、なんだかますむらひろしの描いた『宮沢賢治童話集』に出てくるキツネの子みたいでした。
 その辺に親子で住んでいるみたいなですよね。よくうちの両親が目撃しています。


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