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2004/09/23(木)
ラーメン屋『中華亭』 小三治・歌丸
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白石のラーメン屋さんでわりと評判の店、『中華亭』に行ってきました。食べたのはチャーシューメン。 ダシは煮干しなどのあっさり系。これがスープでしめった海苔と良く合います。チャーシューは薄切りのしっとりした感じの食感。わりと美味しいラーメンでした。
大河原のえずこホールで『柳家小三治・桂歌丸2人会』を見ました。 小三治の前座は二つ目の三三(さんざ)で演目は『道具屋』。道具屋は嫌いな噺なのですが、わりと聴けました。 歌丸の前座は歌蔵で『新聞記事』。演じわけはできていないのかあえてしていないのか、勢いだけでやっていました。
さて、お目当ての小三治ですが、演目は『野ざらし』。これは以前にも浅草演芸ホールで一度聞いたことがありまして、少し残念でした。でも、まくらではもの凄く意外な話が聞けました。 「えー、おおかわらですね。おおかわら。おおかわらにもこんないい劇場があるんですねぇ」 いきなりそう切り出したので、良くある地元ヨイショかなと思ったら……。 「いえ、おおかわらに来たのは初めてなんですがね……。おおかわらの隣は船岡で、その隣は槻木でしょ?」 そう続いたのでびっくりです。うわっ、小三治の口から槻木の名が出た、と喜んでいると……。 「その隣は岩沼ですね。実は私の父親は、その岩沼と槻木の真ん中当たりの、線路の上……じゃない、線路のすぐ近くの生まれでしてね」 なんと小三治のお父さんの生まれは我が家の近所だったのです! しかも、母親は亘理と、これまた阿武隈川を挟んでお向かいの町。小さい頃はよく遊びに来たし、戦争中はこちらに疎開していたのだそうです。 さらには、 「ずんだ餅ってありますよね? でも、最近のずんだは違う。枝豆をよくすりつぶしてない。あれはちがう!」 などとずんだ餅へのこだわりを散々語ってくれたり。ちゃきちゃきの江戸っ子だと思っていた小三治の意外なルーツ。これには一緒に見た友人S氏もにかなり驚いておりました。
一方の歌丸は「井戸の茶碗」。半年前に仙台に来たのを見た時よりも少しやつれ、声の調子も悪そうでしたが、さすがの芸をみせてもらいました。手の所作が流れるようで綺麗なんですね。踊りでもやってらっしゃるのでしょうか。笑点ネタもほとんど話しませんでしたし(くず屋の顔をあらためるシーンで、「なんだ長い顔だな、圓楽のようだ」と言っただけ)、個人的に大好きな噺をたっぷり1時間近くもやってくれて、今日は本命・小三治よりも上の満足感をいただきました。
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