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2004/09/22(水)
野球のこといろいろ
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ライブドアに続いて楽天も仙台を本拠地に申請したと発表しました。これでライブドアにしろ、楽天にしろ、申請が通れば仙台にプロ球団が誕生することになります。けれど最初に候補地として挙げられていた大阪や長野の人には、残念な知らせでしょうね。
『Dreams』という野球マンガを読み続けています。 絵・川三番地、原作・七三太郎のコンビが描いているのですが、昔は絵柄が嫌いで読んでいませんでした。それが、原作がちばてつや・あきおの下の弟で、ちばあきおの『キャプテン』『プレイボール』にも関わってた人物であるということを知ってから読むようになって、そのうち絵も気にならなくなりました。(慣れというのは恐ろしいものです) 最新巻は39。主人公はかなりの反逆児で非常識野郎なのですが(高校球児なのに金髪だったり、喫煙したり、飲酒したり)、常人離れした力で次々と魔球を作り出していきます。ただし、分身魔球とか消える魔球とかそういう派手なものではなく、できるかぎり科学に即した魔球です。例えば今投げているのは、魔球「エンジェル」。名前はアレですが、どういうものかといいますと、ボールの回転が本来曲がる方向とは逆に回転しているように見える球です。つまり、ヘリコプターの羽やタイヤのホイールの回転が、ある速度を超えると逆回転しているように見えることがありますよね? その原理で、通常の回転の1と3/4の速度で回転するために、カーブの回転なのにシュートしたり、シュートの回転なのにカーブしたりするわけです。(本当に逆回転しているのではなく、人間の目の錯覚を利用している)これは当然ながら、球の回転を見極めて体が自然に反応してしまうような高レベルの打者にだけ通用する魔球です。今、対戦している相手校の監督が、その主人公を鍛え上げた父親という設定なので、選手もかなり鍛えられているというわけなのです。
野球マンガは好きでいろいろ読んでいますが、いわゆる超人野球もので読んでいるのはかろうじてこの本くらい。どちらかといえば、理論的な裏付けのあるリアリティのあるものの方が好きですね。
最近の一押し野球マンガは『俺はキャプテン』コージィ城倉。これは中学野球を描いているのですが、目立たない小心者の補欠部員が強引にキャプテンをやらされたとたん、性格が変わって独裁者になります。そして、部員に徹底したバッティング練習をさせるのです。 実際に野球部員だった経験から言うのですが、普通、一般的な公立学校のチームが練習にかける時間のほとんどは守備です。時間をかけて練習をしてより結果がはっきりと出るのは、打撃より守備という認識があるのですね。どんなに打撃を練習しても、良いピッチャーが出てくれば打てなくなりますし、スランプみたいな波もあります。三割撃てば好打者といわれる打撃を練習しても、かけた時間だけの効果があてにならないという先入観があるんです。 ところがこのマンガはそのまったく逆。独裁キャプテンの主人公はコンピュータオタクの野球オタクでもあったので、実に理論的で効率の良い打撃練習プログラムを組んでいます。 打撃重視でどこまで勝ち進むことができるのか。普通の野球部ではまずやりたくてもできないようなことをシュミレーションしてくれているわけで、実に興味深いマンガです。絵柄も昔のマンガのようなシンプルさがあって、私好みです。
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