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2004/08/09(月)
甲子園三日目・東北高校登場
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甲子園出場校には、二つのタイプがあると思います。 一つは、甲子園出場が目標だったチーム。 もう一つは、甲子園で勝つことが目標であるチーム。 前者が後者に勝てないことは、言うまでもありません。
熊本工【熊本】VS下妻二【茨城】 3−1
両校とも投手を中心とした守りのチーム。熊本工は2安打で3点をとって、9安打1点の下妻二を破りました。力はほぼ互角だったと思います。 正直なところ、今の高校野球では、守りだけのチームでは勝ち抜きは難しいと思います。熊本工は春の選抜でも東北のダルビッシュにノーヒット・ノーランに押さえられました。次の戦いはかなり厳しいと思われます。
盛岡大付【岩手】VS明徳義塾【高知】 2−15
予想通りのワンサイド・ゲーム。優勝候補、横綱級の明徳義塾に、全てが平均点のような中途半端なチームでは結果は目に見えています。
遊学館【石川】VS県岐阜商【岐阜】 6−3
勝った方が次の東北の相手。どちらかといえば、県岐阜に勝って欲しかったのですが、やはり遊学館が来ました。 東北がベスト8に残るためには、次の遊学館戦がポイントになりそうな気がします。
東北【宮城】VS北大津【滋賀】 13−0
先日試合をした優勝候補・横浜高校が、報徳を相手に横綱野球をしたのを見て、私は明徳や東北の試合は、勝ち負けよりも試合内容だと思っていました。 つまり、どれだけ圧倒的なワンサイドゲームができるか、ということです。はっきり言って、このクラスを相手に負けないまでも苦戦するようなチームは、とても優勝候補とは言えないのです。 しかし、東北はきっちりワンサイドで勝ちました。 最初の8点までは、相手のミスによるもので、東北の実力ではありません。しかし、七回の攻撃を見て安心しました。きっちりとバントをすることでリズムを作り、相手の隙を見逃さず、かさにかかって攻めることができる。これで今年も東北は、優勝に絡むチームだと確信できました。 ダルビッシュは8安打もされましたが、打たせてとって要所をしめるというピッチングは、まるでプロの熟練の投手を見るようでした。 その証拠に、彼の投球数は九回までで115球。しかも無四球です。 横浜・涌井の制球力と力のあるピッチングは驚異です。 明徳のピッチャー古川は涌井より格は落ちますが、打線の強力さはそれを補って余りあります。 それに対する東北は、大量得点をとっても集中を切らさず、取れる追加点をねらい続け、余計な点は一点もやらないという意識を試合中ずっと持ち続けていました。 組み合わせ的にも他の優勝候補校に比べて恵まれていると思うので、ぜひこの調子で頑張って欲しいです。
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