ロバの耳
最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年7月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新の絵日記ダイジェスト
2006/08/15 夏休みV
2006/08/14 お盆
2006/08/09 おとぎばなし
2006/07/30 殺しの儀式
2006/07/28 大雨と長靴

直接移動: 20068 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 月 

2004/07/11(日) マロの死
 十五年と半年間、うちでペットとして飼われていた雄猫マロが死にました。
 彼は私が家を離れる直前に生まれました。人なつこい可愛いやつで、目の上のところにポツンポツンと眉を書いたような模様があるというやんごとなき顔つきでしたので、思わず「マロ」となづけてしまったのでした。医者からは「おしゃべり猫ちゃん」と言われるくらいによく鳴く猫でした。
 私が家に戻ってきたときは、短気な父親に「うるさい」と怒鳴られてばかりいたせいで、すっかり臆病猫になってしまっていました。でも甘えん坊でした。また食いしん坊な猫でもありました。それがここ数週間は水も飲めないような状態で、骨と皮ばかりになってしまいました。
 最後は、少しだけ水を舐めて、大量のおしっこをもらしたと思ったら逝ってしまいました。特に苦しそうな様子がなかったのは幸いです。
 彼は庭に埋められました。お線香も立ててあげました。
 親猫のみゅんは、彼の死など知らぬ顔で、まだ元気です。

2004/07/10(土) 『DIE REKLAMATION』WIR SIND HELDEN
 DeutcshからCDが届きました。そうです、ついにAmazon.deでお買い物をしたのです!
 辞書と首っ引きで必要事項をうちこみ、為替レートでEURの相場を調べ・・・。届くかどうか、かなり半信半疑でしたが、無事届きました。語学オンチの私にとっては、これはかなりの快挙です。
 では、これからもばんばんAmazon.deでお買い物・・・というようなわけにはまいりません。というのは、郵送料がかなりかかるからです。具体的に言うと、本体価格がEUR12,92(1700円くらい)のCDを買うのに、かかった郵送料がEUR14,00。郵送料のほうが高くついたのです!
 まぁ、この一枚だけはとにかく手に入れたかったので目をつぶったのですが、個人でちまちま買うというのははっきりいってキツイですね。
 「WIR SIND HERDEN」はドイツのポップスロック・バンドで、「我々は英雄だ」みたいな意味です。『DIE REKLAMATION』はクレーム≠チていうような意味。Duetschは皮肉好きな国民性だということを良く聞きますが、歌詞の内容もそれっぽいものが多いです。
 目当ての曲は「M?SSEN NUR WOLLEN」。前にも話したように、前期のラジオドイツ語講座入門編のテーマソングです。月〜木の早朝かお昼にNHKラジオ第2放送をかけるとタダで触りだけ聴くことができますよ。余談ですがこのアルバムには昨年度のテレビドイツ語講座のテーマだった「GUTEN TAG」も入っています。
 

2004/07/09(金) 運気最悪
 ここのところかなり悪いことが続いています。
 一昨日は三日間炎天の下で仕事をしていたせいか、晩に吐き気をもよおし、もどしまくりました。
 昨日は生まれて初めて警察のネズミ捕りにひっかかり、36キロオーバーで一発免停、10万円以下の罰金、前科者に。(ただでさえ先月は働けずに赤字だったというのに、大変な出費)
 今日はせっかく完成した原稿を印刷している途中にインク・カートリッジが切れてしまいました。
 くわえて老猫のマロはもう二週間もご飯を食べてくれず、もう骨と皮ばかりになってしまい、死をまつのみという状況。
 日記で愚痴などこぼしたくなかったのですが、不幸が束になって襲いかかってきていて、つい書いてしまいました。
 さて、明日はなにが待ち受けているやら。

2004/07/08(木) ダイソーの100円落語CD
 ちょくちょく一緒に落語を聴きに行く友人から、ダイソーで落語のCDを売っているという情報を聞いて、さっそく買いに行ってきました。
 買ってきたのは五代目古今亭志ん生の『品川心中・おいてけ堀』、『大工調べ』、二代目桂小南『いかけや・運廻し』、三笑亭可楽『富久・妾馬』の4枚。これでしめて400円です。
 『品川心中』は私のもっている選集にもあるのですが、これがラッキーなことに別音源。しかも、こっちのほうがデキがいいかもしれません。
 同時収録の『おいてけ堀』は舌がまわらなくなってからのものでかなり聞き取りにくいのですが、怪談噺でここまで笑わせてくれるとはとさすがです。
 『大工調べ』はわりと喋りもしっかりしていて、40分、お白州のシーンまでしっかりと聴かせてくれます。(以前、柳家権太郎で『大工調べ』を聴いたとき、あまりの大家の憎々しげさに笑うのも忘れて腹をたてていたら、お白州の前にさげられてしまってものすごく欲求不満だった思い出があります)
 可楽はその独特の喋り口が癖になります。少し地味ではありますが、はまったらもうたまりません。『富久』は少し客のウケが悪いですが、『妾馬』のほうは最高です。
 これだけの噺が100円で聴ける。ちょっとでも落語に興味がある人なら、手をだしてまったく損のない商品だと思います。

2004/07/07(水) 『モンマルトルのメグレ』 ジョルジュ・シムノン 河出文庫
 ここ三日ばかりの暑さで完全にグロッキー状態、PCにもろくにむかえなかったのですが、その代わりシムノンを読みました。
 シムノンは昔はあまり好きではなくて、ここ数年気に入って少しずつ読んでいる作家です。(食べ物でいうとワサビとかアスパラガスとかそら豆がそんな感じでしょうか)大変な多作家で200冊以上の小説を書き、メグレものはうち88冊あるとのことです。
 早朝、ホステス兼踊り子のアルレットが、かなり酔った状態で「店で伯爵夫人殺害の相談をしている客の会話を聞いた」と警察に通報します。しかし、彼女は酔いから冷めていくと自分の証言を否定しはじめ、逃げるように家に帰ってしまう。そして自宅で絞殺死体となって発見されます。やがて同じ手口で殺された伯爵夫人も発見されて、メグレはアルレットが残していったわずかな言葉を頼りに事件を捜査していきます。
 シムノンの書いたミステリはこの作品にかぎらず、謎解きを期待するものではありません。では読みどころはどこにあるかというと、アルレット、伯爵夫人、酒場「ピカレット」の人々、警官たち、そして犯人など、登場人物の人物造形です。シムノンのミステリは、殺人事件の謎を解くことよりも、一人一人の人間というものの謎に興味の対象をおいているような、そんな感じのミステリなのです。

2004/07/06(火) 『仙台高雄』三代目三遊亭金馬
 今日の演者も金馬さんでした。演目は『仙台高雄』。
 吉原の花魁にはいろいろ有名人がいるのですが、その中でも仙台高雄は一、二をあらそう有名な花魁でしょう。高雄というのは代々継がれていく名跡なので、ここでいう高雄は二代目だといわれています。仙台藩主伊達綱宗の意に従わず、隅田川の三又で惨殺されたという(落籍され、仙台の地で没したという説も有)悲劇は、浄瑠璃や歌舞伎などの題材にもされています。
 落語の『仙台高雄』も、まさに「大金で伊達様に身請けされた高雄が、大名にひじ鉄をくわせる」というシーンを語る噺です。金にものを言わせて女をてにいれようとする殿様を、高雄がそでにするところがこの噺のミソなんでしょうが、個人的にはあまり好きな噺ではありません。
 この噺は地噺といって、演者のセンス次第で色々な型に作りあげないといけない噺なのだそうです。金馬さんはいろいろくすぐりをいれていましたが、語り口のうまさとはべつに、やっぱり噺はイマイチな感じでした。

2004/07/05(月) 『たがや』三代目三遊亭金馬
 週に2日のお楽しみ、ラジオ名人寄席。今日は三代目三遊亭金馬の『たがや』でした。ラジオ名人寄席には故人となられた方しか出演されないので、当然ながら当代の金馬さんとは別人です。
 音でしか触れたことのない噺家さんのことをどうこう言うのは、氷山の一角しか見ていないのに全体を語るようで恥ずかしいのですが、それでも名人だと思います。人を惹きつける、実にうまい語り口。この方の出番の回ははずさないので安心して聴けます。
 今日の演目、「たがや」という噺ですが、夏の定番噺でかなり古いころから口演されてきた江戸落語とのことです。
 オチでとぶ首ですが、初期は今とはちがい、とぶのは武士ではなく、たがやの首だったようです。なるほど、そのほうが「たーがやー」という最後のかけ声とも合う気がしますね。
 これが現在の形に変わっていったのは安政の大地震のあと、復興景気で職人さんが寄席にでいりするようになってからのことだそうで、これが威張っている武士に対して日頃から鬱憤をためている庶民に良くウケたとか。
 私もこのほうが好みにあいます。いくら詫びても自分の首を切るといってきかない武士にむかって威勢のいい啖呵を切って、乱闘のすえ最後には逆にやっつけてしまう。痛快です。
 もっとも、今日の玉置さんの解説ですと、二本差し(お侍のこと)がお客に入っている時は、元のままやられるのが常だったそうですけれど。

2004/07/04(日) NHKアニメ劇場『ポアロとマープル』
 エルキュール・ポワロとミス・マープル。アガサ・クリスティーの生み出した二人の探偵の活躍をNHKがアニメ化しました。世界で初の試みだそうです。あまりアニメ向きの作品とは思えないのですけれどね。
 第一話は短編集『ポアロ登場』に収録されている「グランドメトロポリタンの宝石盗難事件」。次回も同短編集に収録の「安アパートの謎」ですから、さすがNHK、殺人を扱った話はしないようです。
 で、見た感想は・・・とっても地味ですね。話自体がわりと単純なものなのに、ポアロのキャラは無個性化されてますし、オリジナルキャラとしてメイベル・ウエストという女の子がでてきますが、このキャラにも特に魅力はありません。
 このアニメ作品のことを最初に聞いたとき、どうせ原作は短編を使うだろう、そもそもポアロ物の短編は面白いと思った物が一つもないから、それをアニメ化してもなぁ・・・とは思っていたのですが、その通りになっています。
 私はもともとポアロよりもマープル派なのですが、どうやらマープルが出てくる回はポアロよりもかなり少ないらしく、
・・・まぁ、それを残念がるより先に、すでにこの企画は失敗なんじゃないかと思っています。

2004/07/03(土) ミニ薔薇
 庭にミニ薔薇が咲きました。

2004/07/02(金) Deutsch
 一年前からDeutschをかじっています。
 どうしてそんなことをしているのか、といいますと、
 2006年に行われるWMを観戦に行くため・・・ではなく、
 カントやエンデを原本で読みたいから・・・でもなく、
 可愛いDeutcsh娘を口説くため・・・(う、それはちょっとあるかも)でもありません。
 もっとくだらない、話すのも馬鹿馬鹿しい理由からです。
 お昼の時間帯に「ラジオ名人寄席」を聴いてダイヤルをそのままにしていると、「みんなの歌」がはじまって、その後に「ラジオドイツ語講座」がはじまります。この番組、もう何年かずっと聞き流していたのですが、一年前の4月に「本腰をいれて聴いたら、少しは喋られるようになるんだろうか」というちょっとした実験心が起こりました。もともと語学は大の苦手。英語も喋れないうちからなんでドイツ語・・・と自分でも疑問に思います。まぁ、遊び半分ではじめたわけです。
 いまだにテキストを買ったり、テレビの講座を見たりはしています。でも、身にはぜんぜんついていません。
 この日記を全文Deutschで書くことができたり、今年のラジオドイツ語講座前期のテーマソング、すっかり気に入って喉から手がでるほど欲しい『MUESSEN NUR WOLLEN』がAmazon.deで買えるくらいになりたいです。

7月絵日記の続き


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.