ロバの耳
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最新の絵日記ダイジェスト
2006/08/15 夏休みV
2006/08/14 お盆
2006/08/09 おとぎばなし
2006/07/30 殺しの儀式
2006/07/28 大雨と長靴

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2004/07/21(水) 夏休み子供科学電話相談
 今年も始まりましたNHKラジオ『夏休み子供科学電話相談』。
 ずっと心待ちにしていました。仕事をしながらこっそりこれを聴いていると、午前中の時間はあっという間に過ぎてくれます。
 科学各方面の先生方が子供たちの様々な質問に電話で答えてくれるというこのコーナー、やはり聞き所はそれぞれの先生のキャラクターでしょう。
 私が気に入っている先生は、まずなんといっても「群馬昆虫の森」の園長、矢島稔先生。このコーナーの初年度からずっとレギュラーをはっていらっしゃる大御所。とかく子供に甘く迎合しがちな先生方の中で、びしっと厳しいところは厳しくしめておられるのが素晴らしい。「あめんぼはどうして水に浮くんですか」などという常連の質問が来ると、
「キミはどうしてそういう質問を思いついたの?」
「キミは本物のあめんぼを見たことがあるか?」
「まず本物を見なきゃだめだ」
「そしたらあめんぼの足下を良く見てごらん」
などたたみこみ、親にせっつかれたり、単にラジオに出たいからなどという安易な気持ちで質問して来た子たちの精神を叩き直してくれます。
 この番組では子供からの説明しにくい質問があったときなどに話題をすりかえてしまうずるい先生や、まわりくどい説明で「これじゃ、聞いてる子供たちは何がなんだかわからないだろう」とイライラしてしまう先生などもおられるのですが、天文がご専門の国司真・永田美絵両先生はお二人ともキチンとわかりやすい説明をされるので素晴らしいです。でも、さすがに太陽が爆発している理由、「核融合」を小学生に理解させるのはちょっと無理みたいですけれど。
また、焦ってるような喋り方をする、植物がご専門の藤田智先生の説明も、とてもわかりやすく要点をつかんだ説明をされます。
 とまぁ、かなりはまっているのですが、私の住む宮城県は同時に高校野球の中継も始まってしまったため、当分の間聴けません。とても残念です。

2004/07/20(火) 柳亭痴楽と春風亭柳好
 NHKラジオ名人寄席、昨日は四代目(先代)柳亭痴楽で『西行』、今日は三代目(先々代)春風亭柳好で『大工調べ』でした。
 先代の柳亭痴楽は『痴楽綴り方教室』で一世を風靡された方です。山の手線の駅名を織り込んだ『恋の山手線』などが有名でしょうか。正直、私の好みとは合わない噺家さんです。さらにこの『西行』、ライブではなくスタジオ録音で、それもまた私の好みに合わず、まったく楽しめませんでした。
 春風亭もあまり聞かないのですが、先々代の柳好の『大工調べ』はなかなかでした。特に与太郎が良かったです。与太郎ものはひどい人がやるととても聴けたものではなくなるのですが、記憶にある『大工調べ』の中では一番与太郎らしく、とても面白く聴けました。さげまではやらずに途中で切ってしまいましたが、今はそれが主流なようです。
 

2004/07/19(月) ケイト・ベッキンセール
 NHKでやっていた『鏡の国のアリス』、アリスをケイト・ベッキンセールがやるというので思わず見てしまいました。ケイトってもう30くらいのはず。この作品が撮られたのも、そんなに昔ではないはずで、どうしたんだろう、と思っていたら、娘に本を読む母親役としてでてきて、そのまま鏡の中に入り、ちゃんとアリスをやっていました。ロリコンだった作者ルイス・キャロルが見たらなんて思うでしょうね。

2004/07/18(日) NHKアニメ劇場ポアロとマープル『安アパートの謎』
 初回はイマイチな感じを受けたアニメ「ポアロとマープル」でしたが、いろいろ人間関係がわかってくるとちょっと期待がもてる感じになってきました。
 まず、オリジナル・キャラのメイベルですが、これがまったくのオリジナルでもありませんでした。冒頭のミス・マープルとの会話ではっきりしたのですが、メイベル・ウェストの父親、サイモン・ウェストというのは、マープルの甥のサイモンのことでした。(しかし、サイモンは16の子供がいるほどの歳ではなかったはずですけれど)つまり、メイベルはマープルの甥の娘という設定なのです。そうなると母親はジョイス・ランプリエールということにでもなるのでしょうか。(サイモンは『火曜クラブ』の「聖ペテロの指あと」でジョイスと婚約しているので)
 また、原作にもマープルの血筋で、メイベルという女性は登場します。そちらのメイベルはマープルの姪で、22才で結婚をし、「聖ペテロの指あと」では夫殺しの容疑をかけられてしまいます。この方が恐らくアニメ版のメイベルの原型なのでしょうね。
 来週はいよいよマープルもので、「風変わりな遺言」(これはハヤカワ・ミステリ文庫ですと『愛の探偵たち』に収録されている「風変わりな冗談(Strange Jest)」が原作)です。マープルものは殺人をあつかった短編が良いのですが、残念ながらやはり殺人は御法度のようですね。

2004/07/17(土) 校正疲れ
 三年かけて書いていた小説がようやく完成し、最後の仕上げとして友人に校正していただいていたのですが、それがようやく済みました。まだまだ誤字・脱字、おかしな文章など見逃していそうなのですが、もうこれで完成ということにしてしまいます。
 数種類のフォントを使ったことや図を多用したため、テキスト文章にすると充分にこちらの意図が通じにくいという欠点があり、ゆえに印刷する手間が必要で、実に面倒くさい作品となりました。
 とりあえず知人に見てもらおうと思っています。

2004/07/16(金) 再来年の大河ドラマ
 2006年の大河ドラマが司馬遼太郎原作の『功名ヶ辻』に決まったそうです。『功名ヶ辻』というのは、山内一豊の妻の話。ダメな夫を頭の良い妻が土佐二十四万石の主までのしあげさせるという話です。大河になるのは2度目。
 やればそこそこの視聴率が見込める織豊、徳川時代で、しかも立身出世物語。とどめは主役の千代役を「仲間由紀恵」がやるという、かなり露骨な視聴率どりにでました。今年の『新撰組』がこけているのか、来年の『義経』がすでにこけそうな予感がしているのか。NHKも必死です。
 仲間さんはわりと好きな役者で、一般視聴者の人気もあるようですが、再来年までその人気は続いているんでしょうか?
 ちなみに一豊役は上川隆也だそうです。

2004/07/15(木) 『Dr.コトー診療所14』 山田貴敏
 ドラマを見て気に入って買い始めたコトーの最新巻です。14巻めともなると、さすがに初期の頃ほど面白さは感じられなくなってきました。
 その原因はコトーが島の人たちからすっかり信頼を勝ち取ってしまったこともあるのかと思います。島の人たちの不信感をコトーの奇跡が覆していく、というのがこの話の魅力だと思うのですが、近巻ではそういう展開はもはやありません。そうなるとコトー自身や主要キャラクターの内面の問題を取り上げていくことが多くなり、しかもテーマが医療だけに話が重くなる。医療をテーマにした重い話が読みたいなら『ブラックジャックによろしく』等、他にいくつもあります。私がこの物語に対して求めているのは話の重さやリアリティよりも、一種の感動、まわりの全てが否定する中にあっても動じずあきらめず、最後には奇跡を起こすという一種の勧善懲悪逆転劇が読みたいからなのです。
 この巻では私が気に入っていたあるキャラクターが突然の死を迎えます。せまい島の限られた人数の中で、コトーの腕を生かすような難病や大けがを同じキャラクターがくり返すことになってしまう不自然さには目をつむるとしても、話を展開させるがゆえに安易にキャラクターを死なせてしまうというのは個人的にはとても残念です。
 

2004/07/14(水) 『パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない』 ジャン・ヴォトーラン
 ずいぶん以前に関先生よりいただいていたジャン・ヴォトーランの『パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない』、この長い雨休みの間にようやく読み終わりました。
 『パパは〜』は草思社から出ているフランス・ロマンノワールシリーズの一冊。ロマンノワールというのはとっても簡単に言うと「謎解きに重点をおかないフランス・ミステリ」といった感じでしようか。
 パリ郊外の団地で結婚式をあげたばかりの花嫁が射殺された事件で、その手に握られていたのは担当刑事が娘に架空のお話として語っていたビリー・ズ・キックの犯行声明でした。その後もビリーは次々と犯行を続けていきます。はたしてビリーの正体とは?──と、未読の方の興味をひくように紹介するとしたらこんな筋なのですが、そこはおフランス式、よく言えば洒落ていて軽妙、悪く言えば下品でひねた感じ、まっとうな筋の運びを期待するとはずします。
 変態・ロリコン・性倒錯・売春・精神異常・・・おフランスのミステリや映画を観たりするとこの辺がよく関わってくる印象があります。もっとも、日本の現状も大差ないのでしょうけれど。

2004/07/13(火) 『スパイダーマン2』 サム・ライミ監督
 雨でお仕事が流れまして、『スパイダーマン2』観てきました。 そこそこ面白かったです。映画は期待せずに、というか、つまらなそうだなぁ・・・と思って行くのが一番ですね。観賞後にそれなりの満足感がえられます。
 アクションシーンはスピーディで迫力もあり、特に列車の屋根の上でのバトルは上下左右の空間を幅広く使っていてよかったです。そしてさすが『死霊のはらわた』のサム・ライミ、4本の人工アームが医療関係者を惨殺するシーンはスプラッタ・ホラーのアングルそのもの。低年齢層の観客を意識してか、さすがに血しぶきが飛んだり、頭がつぶれたりはしませんでしたけれどね。
 話題になっていた「痒くなるようなアメリカ的青春もの」っていう色はかなり濃く出てました。ヒーローをやめると決心した主人公ピーターが普通の生活を送っているシーンではなぜか「雨にぬれても」がフルコーラスで挿入されて、トビー・マグワイアの三枚目ぶりとともにやけにはまってました。
 それにしてもメリー・ジェーン役のキルスティン・ダンストって、ヒロインとしてはイマイチな顔のような気がします。まぁ、アメリカの一般的な女の子とか、隣の幼なじみ的イメージとしてはうってつけなんでしょうけれど。

2004/07/12(月) 『百人坊主』 八代目三笑亭可楽
 本日のラジオ名人寄席は私の大好きな可楽師匠。
 演目の『百人坊主』は関西風の題で、関東ではふつう『大山参り』と言います。関東圏では可楽師匠と八代目春風亭柳枝のみが『百人坊主』と言っていたそうです。もともとは関西の噺で、狂言の「六人僧」や、それをもとにした井原西鶴の「西鶴諸国ばなし」に原話があるそうです。
 江戸っ子は今の人たちと違って、あまり旅を好まなかったそうです。行くとしたら関東圏内、東は筑波山、西は富士山といった感じ。その中でも大山は信仰半分、レクレーション半分でよく行かれたようです。
 ちなみに大山のある場所は相模の国、今の神奈川県です。

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