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2004/07/27(火)
映画・落語……
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映画を観に行った帰りに、すぐ横にある〈えずこホール〉の前を通ると、広告板に『えずこ寄席 歌丸・小三治二人会』のポスターが。 すぐに前売り券を買いました。
『スチームボーイ』 大友克弘監督
「映画は期待しないで行く」というのは私の持論ですが、今回もそれで正解でした。チラシやCMの映像、新聞の評など、あまり面白くなさそう……と思っていましたが、やはり映画は観るものですね。確かにストーリーにそれほど魅力はありません。しかし、さすが大友監督、動画映像としては一級です。これは動画を観るための映画で、それだけで十分楽しめます。押井守監督の『イノセンス』も映像美が賞賛されていましたが、「アニメーション動画」としては大友の本作の方が良かったと思います。
『もう半分』 五代目古今亭今輔
月曜日のラジオ名人寄席は古今亭今輔の『もう半分』でした。「おばあさん」で売った方なので、今輔の噺には必ずと言っていいほどおばあさんが顔を出します。きっとお客さんの期待に応じてのことだったのでしょうね。そのおばあさんをメインにした噺、『青空おばあさん』を前に聴きましたが、ちょっとくどくてうるさい感じの噺でした。 『もう半分』は怪談で、「もう半分いただけますか」が口癖のお酒好きのお爺さんが 、お店を立て直すために娘を売って作ったお金を酒屋に置き忘れ、それを酒屋の夫婦にネコババされてしまい、自殺してしまう……という暗い話。どうも怪談というのは好きになれません。
『反魂香』 八代目三笑亭可楽
そして火曜日、本日の名人寄席はまってましたの可楽師匠です。今日は、映画の終了が12時、名人寄席が12時10分、1時から甲子園大会宮城県決勝ということで、なかなか忙しいスケジュールだったのですが、可楽を聞き逃すわけにはいきません。 何度も言うようですが、可楽はあの独特の語り口がたまりません。『反魂香』も怪談なのですが、『もう半分』のような暗い話ではなく、死んだ恋女房・梅を呼び出そうとする八五郎の純情話なのでわりと好きです。 (できればお梅さんにホントに出てきて欲しかった……) 歌舞伎・浄瑠璃にも『傾城反魂香』という演目があるようですが、内容はまったく違います。
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