ロバの耳
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2004/07/15(木) 『Dr.コトー診療所14』 山田貴敏
 ドラマを見て気に入って買い始めたコトーの最新巻です。14巻めともなると、さすがに初期の頃ほど面白さは感じられなくなってきました。
 その原因はコトーが島の人たちからすっかり信頼を勝ち取ってしまったこともあるのかと思います。島の人たちの不信感をコトーの奇跡が覆していく、というのがこの話の魅力だと思うのですが、近巻ではそういう展開はもはやありません。そうなるとコトー自身や主要キャラクターの内面の問題を取り上げていくことが多くなり、しかもテーマが医療だけに話が重くなる。医療をテーマにした重い話が読みたいなら『ブラックジャックによろしく』等、他にいくつもあります。私がこの物語に対して求めているのは話の重さやリアリティよりも、一種の感動、まわりの全てが否定する中にあっても動じずあきらめず、最後には奇跡を起こすという一種の勧善懲悪逆転劇が読みたいからなのです。
 この巻では私が気に入っていたあるキャラクターが突然の死を迎えます。せまい島の限られた人数の中で、コトーの腕を生かすような難病や大けがを同じキャラクターがくり返すことになってしまう不自然さには目をつむるとしても、話を展開させるがゆえに安易にキャラクターを死なせてしまうというのは個人的にはとても残念です。
 


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