ロバの耳
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2004/07/14(水) 『パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない』 ジャン・ヴォトーラン
 ずいぶん以前に関先生よりいただいていたジャン・ヴォトーランの『パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない』、この長い雨休みの間にようやく読み終わりました。
 『パパは〜』は草思社から出ているフランス・ロマンノワールシリーズの一冊。ロマンノワールというのはとっても簡単に言うと「謎解きに重点をおかないフランス・ミステリ」といった感じでしようか。
 パリ郊外の団地で結婚式をあげたばかりの花嫁が射殺された事件で、その手に握られていたのは担当刑事が娘に架空のお話として語っていたビリー・ズ・キックの犯行声明でした。その後もビリーは次々と犯行を続けていきます。はたしてビリーの正体とは?──と、未読の方の興味をひくように紹介するとしたらこんな筋なのですが、そこはおフランス式、よく言えば洒落ていて軽妙、悪く言えば下品でひねた感じ、まっとうな筋の運びを期待するとはずします。
 変態・ロリコン・性倒錯・売春・精神異常・・・おフランスのミステリや映画を観たりするとこの辺がよく関わってくる印象があります。もっとも、日本の現状も大差ないのでしょうけれど。


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