ロバの耳
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2004年7月
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2004/07/11(日) マロの死
 十五年と半年間、うちでペットとして飼われていた雄猫マロが死にました。
 彼は私が家を離れる直前に生まれました。人なつこい可愛いやつで、目の上のところにポツンポツンと眉を書いたような模様があるというやんごとなき顔つきでしたので、思わず「マロ」となづけてしまったのでした。医者からは「おしゃべり猫ちゃん」と言われるくらいによく鳴く猫でした。
 私が家に戻ってきたときは、短気な父親に「うるさい」と怒鳴られてばかりいたせいで、すっかり臆病猫になってしまっていました。でも甘えん坊でした。また食いしん坊な猫でもありました。それがここ数週間は水も飲めないような状態で、骨と皮ばかりになってしまいました。
 最後は、少しだけ水を舐めて、大量のおしっこをもらしたと思ったら逝ってしまいました。特に苦しそうな様子がなかったのは幸いです。
 彼は庭に埋められました。お線香も立ててあげました。
 親猫のみゅんは、彼の死など知らぬ顔で、まだ元気です。


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