ロバの耳
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2004/12/09(木) 映画・『ゴジラ・ファイナル・ウォーズ』【監督】 北村龍平
「世界各地で特殊能力を持った超人類「ミュータント」が現れ始めた頃、地球防衛軍では怪獣に対する戦力としてミュータントを結集したM機関と呼ばれる部隊を組織する。
20XX年、北海道沖から謎の巨大怪獣のミイラが発見され、M機関のミュータント尾崎(松岡)は調査のために国連から派遣された生物学者・音無(菊川)と同行するが、そんな折、世界各地の重要都市に続々と怪獣たちが出現し始めた」
(ForteTOHO7の映画案内より)

 総天然色無国籍特撮アクション映画でした。

 ゴジラ映画は六年くらい前まではわりとチェックしていたのですが、平成版『ガメラ』を観てからぴたっと観るのをやめてしまいました。(それでも『ゴジラ2000』くらいまではWOWOWでやっているのを観たりもしたのですが)
 その理由は簡単で、つまらなかったからです。ストーリーには魅力がなく、特撮やSFXの技術はどんどん進化していっているはずなのに画面は単調。とりあえず怪獣出して建物を破壊させたり爆発させたりすればいいといった感じの、子供すらこんなの騙されないだろうというものに思えてきたからでした。

 それがどうして今回見に行く気になったのかというと、別にこれで最期だから、というわけでもなくて、監督が北村龍平だと知ったからです。

 この人、『あずみ』を撮った方なんです。『あずみ』はあまり他の人の評判を聞いたことがないのですが、単なるアイドルにすぎない上戸彩のタテを、あそこまで迫力あるように見せているというだけで、私はかなり評価しました。恐らくは剣などど素人であろうアイドルの剣技をチャンバラのタテでもなく、素人の棒ふりでもなく見せている。そんな見せ方ができる監督は少ないと思います。

 本作も、怪獣たちはぬいぐるみやCGですし、戦車なんかも作り物であるのがバレバレ。いままではそれを(ハリウッドを意識してでしょうが)いかにもリアルに見せようと苦心していたと思うのですが、今回はまったく隠そうとしていない。むしろ、その作り物くささを前面に押し出している。それが一種独特の、円谷ワールドというか、かつて少年時代に熱狂した異世界を作り出しているように思えるのです。
 ストーリーだってこんなに強引なのはこれまでにないと思います。次々とたくさんの怪獣やら、東宝特撮の懐かしメカを出してくるので、破天荒もいいところ。ところがそれに、妙な説得力としいうか、うむを言わせないようなパワーがあるのです。
 轟天号はゴジラをさしおいてほとんど主役をはってますし、USA版ゴジラとの対決はあるし、妖星ゴラスは出てくるし……。それをだらだらやらずに勢いよくすぱすばと切っていく。
 久しぶりにハリウッド的SFXではなく、特撮ファンのためのゴジラ映画が作られたという感じがしました。良かったです。

 余談ですが、今度制作が決まった『あずみ2』の監督は、平成版『ガメラ』を撮った金子修介監督だそうです。
 金子監督には『毎日が夏休み』や『ガメラ』でずいぶん信頼度を上げたのですが、どうもそれほど期待できる監督でもないことが『学校の怪談3』や『恋に歌えば』でわかってきてしまいました。金子監督、確か前々作のゴジラのメガフォンも取ってるんですよね。『あずみ2』を観に行くかどうかの参考として、レンタルしてチェックしてみようかな・・・。


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