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2004/12/14(火)
私事・羚羊
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まる二年通っている現場ももうすぐ終了します。 そこに羚羊(かもしか)が出没することは以前にも話しましたが、今日は久しぶりに見ました。ちょうど11/4に写した画像の場所です。
朝、まだ工事が始まる前、山の斜面の上の方に二頭の羚羊が現れました。毛の色は灰色と白が入り交じって、パッと見ただけでは枯れ木の中にいるのが気がつかないような、見事な迷彩になっています。 そのうち、一頭が素早く斜面を駆け下りて、道路を横断、そのまま崖の下へと下りて行きました。とり残された一頭は、下りた方を見てメ゛ェ゛ーメ゛ェ゛ー鳴いています。下りた方は下りた方で、「おめーも早く来いよ」とばかりに上を見上げています。 二頭はしばらく見つめ合ったり、野次馬な私の方を気にしたりしていましたが、やがて取り残された方も意を決したように斜面を駆け下りて、めでたく合流。二頭は仲良く連れ立って崖を下りていきました。 たぶん、恋人どうしだったんじゃないでしょうかね。朝からいいもんみせてもらいました。
「羚羊」というと、俳句の季語にもなっています。三冬、つまり11月から1月頃までの季語なんですね。ちょうど今頃です。 この現場に配属されて間もないころ、よく羚羊を見かけることがあったので、その頃はまだちゃんと習い始めてはいなかったのですが、関先生に羚羊の句を作って送り、散々に言われたこともありました。
実にたくさんの野生動物を見かける現場でしたが、資材置き場にたくさんの胡桃が置いてあって、こんなところに誰が集めたんだろうなんて話になったことがありました。それが実は栗鼠(りす)の仕業だったんです。きっと冬越しのために集めたんでしょうね。 その胡桃も、資材が引き上げられた時にどこかにいってしまいました。せっかくせっせと集めた胡桃が無くなっているのを見たら、栗鼠はさぞかしがっかりするでしょう。少し可哀想です。
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