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2004/12/13(月)
落語・『御慶(1)』五代目 柳家小さん
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先週に続いて富くじの話です。
暮れの28日に八つぁんが「鶴がはしごを登って羽根を広げた夢を見たから、富を買いたい」と言い出します。 買う金がどこにもないので、女房の着ていた親の形見の半纏を質入れして強引に一分を借り出し、湯島の天神に駆けつけます。 「ハシゴの先に鶴が止まっているのを見たから、鶴は千年生きるので千、ハシゴだから八四五で鶴の千八百四十五番をもらおう」 と言いますが、その札は一足違いで買われていました。 がっかりしながら歩いていると、易者に呼び止められます。占ってあげるというので夢の話をすると、 「ハシゴは下るものではなく、主に登るものだから、八四五でなく五四八だ」 見料も払わずに「鶴の千五百四十八番」を買いに行くと、幸いその番号はまだ残っていました。
前にも一度聞いたのですが、小さんのこの話は大好きです。特に明日やる部分。 富くじの当たった八っあんは、一夜にして千両長者になるのですが、なにせ成金。正月の挨拶回りの作法も知りません。そこで手短で簡単な挨拶言葉として、「御慶」というのを教わります。 その「ぎょけい!」の言い方が最高。明日が楽しみです。
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