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2004/11/22(月)
落語・『らくだ(1)』三代目林家染丸
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本家上方版の『らくだ』です。 『らくだ』は好きな話で、志ん生、小三治の録音は何度聴いても飽きません。 でも、つくづく落語というものは、自分の好きな噺家がやっているか、そうでないかですね。何度も聴いている話ですから、当然、筋やらくすぐりやらはすっかりわかっているわけです。好みの噺家がやっているときはそれが楽しみになり、どうでもいい噺家がやっているときはうんざりしてしまう。 今回は残念ながら後者でした。
『らくだ』はかなり長い話で、しかも難しい話とされています。
本名はうま=Aあだ名をらくだ≠ニいう乱暴者が、ふぐに当たって死んでしまいます。それを発見した兄弟分の熊さんが、偶然立ち寄ったくず屋にあちこち使い走りをさせます。くず屋は嫌々ながらも月番や大家などに葬式を出すための無心をしますが、嫌われ者のらくだの死をみんな喜びこそすれ、協力などしたがりません。
死体を扱う話だけに、下手にやると辛気くさい話になりやすいですし、何度も使い走りをさせられるくず屋の描写にうんざりしてしまいかねません。 さすがの小三治も、この話をやる前はいろいろ悩んだという話を聞いています。前の日に試しに娘の前でやって見せたら「恐い」と言われたと語っていました。
余談ですが、最近、エノケンの幻の映画が発見されて、浅草で上映されているというニュースをテレビで見ました。 この題名が『らくだのうまさん』。リポートをしていた女子アナが、「エノケンさんは主人公のくず屋さんをやっています」と語っていて、写った映像がエノケン扮するくず屋が死体を背負わせられるシーン。 あきらかに『らくだ』を映画化したものですね。たぶん、あの女子アナ、そんなことはまったく知らずにリポートしてるんだろうなぁ……。
ドラえもんの声優交代決定
ついに、あの長寿アニメ『ドラえもん』のXデーが決まりましたね。 今朝の朝日新聞に、「『ドラえもん』の主要キャラクター5人の声優が来年の4月から一新される」という記事が載っていました。 理由は、「声優の年齢が全員60を超えたため」。大山のぶ代さんの体調に不安でもあるのでしょうか。 次を誰がやるかはまだ決まっていないそうですが、誰がやっても初めはしっくりこないこと必至でしょう。下手したら番組生命が危うくなるかも。 しずか役の野村道子さんは『サザエさん』でワカメもやっていますが、こちらも降板してしまうのでしょうか。
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