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2004/10/09(土)
苦さくらべ
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お昼にゴーヤ(ニガウリ)とアケビの天ぷらを食べました。
ゴーヤの天ぷらとは、ゴーヤを五ミリくらいの輪切りにして揚げたものです。これが爽やかな苦味としゃきしゃきした食感があって、私はとても好きです。ゴーヤ・チャンプルーをあまり美味しいと思わず、決して好んで食べる食材ではなかったのですが、この料理法を見つけてからはすっかりゴーヤが気に入ってしまいました。
ゴーヤの天ぷら、何度か食べているうちに、その苦みに思い出したことがありました。それはアケビです。
山形の人はアケビの皮を天ぷらにします。中味が甘くて美味しいことは(種がたくさんあって食べづらいですけれど)よく知られていますが、皮まで食べたことのある人は少ないでしょう。(ちなみにアケビに限らず山形の人は山に生えているのはなんでも良く食べます。毒があると言われている種類のキノコですら、毒抜きして食べてしまうのですから)かつて挽肉を詰めて揚げたそれを、私もとても美味しいとは思えなかったのでした。
でも、いつのまにかゴーヤの苦さを美味しいと感じられるようになっている。ひょっとしたらアケビも美味しいんじゃないだろうか……。
いつか機会があったらためしてみよう、そう思っていた矢先、父が山からアケビをたくさん採ってきました。私はさっそく母に頼んで天ぷらにしてもらいました。意図してやったわけではないのでしょうが、母はついでにゴーヤも一緒に揚げてくれました。輪切りなゴーヤに対して、アケビはポテトフライのような細切り。さぁ、まさに食べ比べ、苦いもの勝負です。はたしてどちらがより苦いのでしょうか?
それを食べて思い出しただけあって、苦みの種類は両方とも似たようなものでした。アケビはやはり相当苦く、これはアケビの勝ちかな、と思いましたが、次にゴーヤを食べてみると、ゴーヤもかなりなものです。 私は再びアケビを食べてみました。すると、不思議とそんなに苦いと感じません。ゴーヤの方は何度食べても苦みが口に広がるのですが……。 これはどうやら「苦み」はゴーヤの方が上らしい。私はそう結論づけました。
ちなみに、どちらの天ぷらの方がより美味しかったかというと、私はゴーヤに軍配を揚げます。決め手は食感です。しゃきしゃきした歯触りのゴーヤに対して、アケビは柔らかく、歯ごたえがない。 私がゴーヤの天ぷらを好きな理由は、苦みだけでなく、あの歯ごたえが重要なポイントのようです。
『おれはキャプテン(4)』 コージィ城倉
すでに八月に出ていたのですが、こちらの本屋にはどこにもなく、『ローマ人の物語』をネットで買うついでに注文しました。次の5巻は今月半ばの発売ですから、続きがすぐに読めて少しお得な気分です。
狛駒中野球部でキャプテンとなり、独裁体制をしいた主将(カズマサ)は、打撃偏重の攻撃的なチームで新人戦に臨みました。2回戦の相手はやはり同じような境遇でキャプテンとなり、やはり独裁体制で守備偏重型のチーム作りをしてきた脇谷中。攻撃対守備の戦いはどちらに軍配があがるのか?
この巻で脇谷中戦は勝負がつきます。同じキャッチャーというポジションで、ともに独裁型のキャプテン同士の駆け引き、頭脳戦ありと、実に面白い展開でした。
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