ロバの耳
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2004/10/06(水) ローマ人の物語『ユリウス・カエサル ルビコン以前(下)』 塩野七生
 ガリア戦役七年目において、分離しがちなガリアの民を強力にまとめあげる指導者があらわれます。いまだ三十代半ばの軍事の天才ヴェルチンジェトリックスです。彼の元に一本化されたガリア民族はこれまでにない規模の総決起を起こします。
 一度は退却を余儀なくされ、窮地に追い込まれるカエサルでしたが、危地においてなお彼の冷静な判断は曇らず、ギリギリのところで戦況を挽回し、ついに最終決戦の舞台を整えます。アレシア攻防戦です。
 アレシア攻防戦とは、ガリアの聖地アレシアに八万の軍勢とともに籠城するヴェルチンジェトリクスを、五万を欠く戦力で取り囲んだカエサルが、さらにその外側から襲い来るガリア軍二十六万と対決した戦い。つまり、内と外、両面からくる三十四万近い敵を、五万弱の兵で迎えうったのです。
 これを撃破したカエサルはついにガリアは平定に成功します。
 一方、三頭政治を支えていた一柱、クラッススの戦死でローマの政局は一気に動き出します。旧体制を破壊しようとするカエサルに対抗するため、ポンペイウス抱き込みに成功する元老院。彼らは矢継ぎ早にカエサルから兵力を奪うための法案を可決し、カエサルを葬りさろうとします。
 さぁ、いよいよ決断の時。ローマの法を破り、国賊とされるのを覚悟で軍勢を保持したままルビコン川を渡るのか、それとも元老院の最終通告に膝を屈するのか。
 そして賽は投げられるのです。

 もうたまりません。カエサルが彼と運命をともにすると決意した兵士たちとルビコンを超え、元老院にとりこまれた正規軍、ポンペイウスと対決する、というところで本書は終わります。
 次の巻はいつ文庫化? しばらく出ないかのな? と思ったら、なんともうすでに出ているではありませんか! さっそく注文しました。ああ、早く届いて。


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