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2004/10/04(月)
『大山詣り』 五代目古今亭志ん生
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本日のラジオ名人寄席は志ん生の『大山詣り』でしたが、個人的には少し残念でした。なぜなら志ん生のこの噺、キング落語1000シリーズというCDでもっていたからです。しかも、昭和35年9月の録音というから、同じ音源のもの。しかも『大山詣り』は「何度聞いてもいい」というほど好きな噺でもないんです。
実際の『大山詣り』のことをもう少し詳しく書きましょう。『大山詣り』というのは、神奈川県の雨降山大山寺、通称阿夫利神社に参詣することをいいます。大山寺は雨乞いの神とされてきたのですが、江戸時代中期より勝負事に御利益があるといわれて博打打ちや職人、鳶の者たちの参詣が盛んになりました。 大山寺は現在の神奈川県伊勢原市にあり、大山ケーブル追分駅から下社に向かう女坂の途中にあるそうです。755年(天平勝宝7)僧・良弁(ろうべん)が創建した寺で、当初は大山阿夫利神社の位置にあったそうですが、明治の神仏分離で現在の位置に移されました。別名・大山不動尊といい、東京の高幡不動、千葉の成田不動とともに関東三大不動の一つです。本尊の不動明王は文永年間(1264〜75)に僧・願行が建立したもので、国の重要文化財。不動堂は1878年(明治11)の再建で、繊細な彫刻が施されたケヤキ造りです。
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