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2004/10/27(水)
中国国宝展・・・見たい
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東京国立博物館で開催中の中国国宝展。 中でもその目玉である玉衣のことが、今朝の朝日新聞に紹介されていました。
玉衣というのは玉で作られた装飾具のこと。玉とは一種の宝石で、古代中国人にとっては黄金以上の価値がある物もありました。完璧≠フ語源となった「和氏の璧」などは、秦王が十五の城と交換して欲しいとねだったほどのものだったそうです。それが全身を覆うほどに金の糸でつながれているというのですから、その価値は想像を絶するほどのものがあります。 また、玉は持ち主の行いや心持ちによって色を変えるとも言われているそうで、神的パワーを秘めたお守り的な意味合いもありました。ですから、死者への装飾品として玉衣などが作られたのですね。
今回の展示の玉衣は、前漢の初代皇帝劉邦の甥か、その子が身にまとったものと言われているものです。 劉邦の甥というのは、劉邦が楚の項羽を滅ぼした後、代わりに楚国を治めさせた弟・劉交の子・劉郢のこと。 その劉郢の子・劉戊は、有名な「呉楚七国の乱」の起こした時の楚王で、最期は自殺してしまったので、ふさわしくないと見なす学者もいるようです。 ただ、玉衣を纏っていた遺骨を調べると、三十代前半と若死になんだそうですね。だとすると、却って自殺をした劉戊の方が有力になったりして。
最近の中国は遺跡発掘ブームで、世紀の発見が次々となされています。最近は、夏王朝の遺跡が見つかった?なんてニュースも飛びこんできていますね。きっと、これからもびっくりするような発見があることでしょう。実に楽しみです。
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