Diary in 日高
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2008/05/04(日) 命の奇跡
今日は午前中Grasshopperさんにお邪魔して、のんびり外乗をさせていただく予定。久しぶりに山や川をお馬さんと行けるのはとっても楽しみ。もちろんいつものレッスンも楽しいけれど、お馬さんの背に揺られて常歩やちょっぴり速歩を入れながら、山を登り川を渡るのは日高ならでは。たいてい私のお相手はオセロ君が務めてくれるのだけれど(私が彼が大好きなのを知っていて、そうしてくださっているんだと思うなぁ^^)、Grasshopperさんに到着すると、上級組の皆さんが軽快に駈歩で外乗中。A先生がオセロ君に騎乗して先頭を走っていらして、待機しているお馬さんが二人。ということは、今回のお相手はこのお二人のうちのどちらか。

騎乗の準備をしていると、私のお相手を紹介してくださった。今回のパートナーは「キセキノサイクロン」ちゃん。そう、あの日高を襲った台風で、川に流されながら奇跡的に助かった子。道営競馬でデビューをして、引退後にここに来て去年お母さんになった彼女。その時は「近いうちに皆さんを乗せられるようになりますよ」と言われていたのに、その期待通りしっかり外乗デビューも果たしていた。

外乗前に少し馬場で肩慣らし。常歩でしっかり歩いて、それから速歩。さすがにまだ若く、しかも引退競走馬さんだけに速歩も軽快(^^;)。思わず腰が引けて、なんとか彼女について行きながらペースをつかむ。ちょっと不安になっている私に、案内をして下さるMさんが、「外に行くと本当に頼もしい、安定したパートナーですよ」と声をかけて下さった。その言葉を信じていざ出発。のんびり歩きながら、Grasshopper特製の外乗コースをまず山へ。初めて来た時には「こ・ここ行くの!?」と思ってしまったほどの急な登りや下りも、最近では「今度はどのコース?」と期待してしまうほど(笑)。そしてキセキちゃんは、Mさんの言葉通りに本当に真面目に私に付き合ってくれた。他の子たちが思いきり道草をしているのにも全く動じず、一生懸命に前に進む。かといって勝手に速くなることもなく、騎乗者の腕を知って、そのペースに合わせてくれているような感じ。急な下りもしっかり脚を踏ん張って、上手に降りてくれる。上りの時に勢いで速歩になるのもまた楽しくて、すっかりキセキちゃんに頼りながら山道を堪能した。それからMさんが川へ行くとおっしゃるので、みんなで道路を渡って新冠川へ。ふと「キセキちゃん、怖かったことを思い出したりしないのかな…」と心配になったけれど、それも全く無用のこと。キセキちゃんは、自ら川に入って、上手に流れをつかんで渡り切ってくれた。途中、川の水をおいしそうに飲んでいるのを見て、あの時の恐怖がもうキセキちゃんにないことを実感した。本当に奇跡的に助かった命。その命の温かさを川から流れる風と共に感じた瞬間は、なんとも言えない感動だった。

帰り際、ちょうどキセキちゃんの1歳になる女の子「キセキノヒカリ」ちゃんがいる放牧地の前を通過。お母さんの姿を見つけたヒカリちゃんは「おかあさ〜〜ん!」と呼んで近づいてきて、それに気づいたキセキちゃんも「ひかり〜!」と声を返す。それでもちゃんとお仕事中なのをわかっていて、その一声でヒカリちゃんの方に行こうとするでもなく、最後まで真面目なお仕事ぶりだった。正直、若い子に乗せていただくときは「大丈夫かなぁ」と思うことがある。キセキちゃんも速いだろうなという気持ちがあって、最初は緊張したけれど、今まで乗せていただいたどの子よりも安心できるパートナーだったような気がする。助かった命をここで大切にしていただいていることを彼女は知っているのかもしれない。だからこそ結構ハードな外乗コースを誰よりも真面目に乗せてくれるのではないのだろうか。ありがとう、キセキちゃん。今度もあなたとパートナーを組めたらいいな。

外乗が終わって、もう少し乗りたかった私はオセロ君に乗せていただくことに。広い草原をオセロと気持ちよく速歩。結構スピードはあったと思うけれど、こんな風にして走れるのはやっぱり気持ちいい(^^)。それにしてもあの小さかったオセロ君がこんなにたくましくなって私を乗せてくれるなんて…。毎回思うことだけれど、彼も生まれたときに大病をした子。キセキちゃんもオセロ君も助けられた命をここで一生懸命生きている。命の温かさを感じて、本当に自分もホットな気分になることができた時間。帰る前にキセキちゃんとオセロ君に思いっきりくっついて「秋にまたね!」と約束した。次に会うときはまた二人ともたくましく、そして大人になっているんだろうな。私も次はみんなと駈歩できるくらいになってなくちゃね!
Grasshopperさんを失礼して、午後は静内ウインズへ。その途中、反対方向はお花見に向かう車で長蛇の列。よりたかった馬具屋さんもあったのだけれど、とても入っていける状態ではないので断念。それにしても、これだけばっちり桜の時期に当たるとこんなに込んでいるんだと実感。桜の中に立つお馬さん達を見ることができてラッキーな旅になった。予定時間より20分は多くかかってようやくウインズに到着。早速、天皇賞の予想に入るも、隣近所から聞こえる声に耳がダンボ状態(笑)。さすがに馬産地のウインズはいろんな情報が入ってきて面白いけれど、決断が難しくなってしまう。とはいえ、この雰囲気を楽しみながらなんとか馬券は取りたいと、普段よりずっと頭を使った約1時間。ようやく買い目を決めて、大画面で地元民気分で観戦。やはりメインレース、場内の雰囲気もグッとボルテージが上がって気合いの入った声があちこちから。結果は…まあまあだけれど、楽しい時間を過ごすことができて幸せ(^^)。

今日の宿泊は大好きなホテルヒルズさん。毎回素敵な滞在をさせていただいている。今回は特に日程を決めるときにSさんにお世話になり、おかげで希望通りの日程を組むことができた。何と、夕食ではシェフ自らデザートを運んできて下さるサービス(・・)!いつもおいしいお料理を出して下さるシェフにお会いしてみたいと話していたところだったので、大感激の一日の終わりだった♪


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