Diary in 日高
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2008/11/03(月) もう一度
昨日の『秋・天』は本当に感動的だった。女の子同士の維持のぶつかり合い。それが力強くそして美しく、久しぶりに鳥肌が立ったレースだった。何よりも、みんなが無事にレースを終えてくれたこと。それが嬉しい。今朝は雨模様。平取に行く時はいつも青空というジンクスは崩れてしまうかもしれないけれど、どうしても昨日の感動のお礼を伝えに行きたくなった。

まっすぐ社台SSに向かうつもりだったけれど、ルートを平取経由に変更し、2日前に訪れたスズちゃんのもとへ。その時よりも多くのお花に囲まれてスズちゃんは待っていてくれた。雨はなんとか止んでくれ、かすかに青い色が空に浮かんでいる。スズちゃんに昨日のレースを伝え、ありがとうを何度も心の中で言った。「スズちゃん、昨日は府中にいたんでしょ?」と言った時、芝の上に佇んでいる彼が頷いたような気がした。9年前、武騎手とスペシャルウィークを後押ししたように、10年後の昨日、きっと彼は武騎手を背にしたダービー馬を勝たせたい一心で応援していたに違いない。若駒達が草をのんびりと食む放牧地を眺めながら、未来の天皇賞馬達がぜひここから誕生してほしいと願い、スズちゃんにもう一度「ありがとう、またね」と伝えて平取を後にした。

それから社台SSへ。雨で放牧地では無理かなと思った皆さんもつも通り広い場所でのんびり過ごしておられて、少し晴れ間の見える中会うことができた。昨日一日、雨で舎飼いだったという皆様は、いつもよりちょっとカリカリした面が出ていたかも。秋に出会う皆さんは、どちらかと言えば仕事もシーズンオフでのんびりしている方が多いのだけれど、今回案内をして下さった方からは時々「すごいですよ、きつくて」という説明が何度か(^^;)。特にサンデーサイレンス様のお子様たちが多いけれど(笑)、ものすごかったのはデュランダル。じっとしていないどころか、僕柵を噛みながら一周してしまうほどの暴れん坊ぶり。なんでも来た当初は高ではなかったのに、いつの間にかこれを始めたのだそう。おかげで彼の放牧地の僕柵は何度直しても追いつかないのだとか。その隣の放牧地では、そんなデュランダルを心配したのか、天皇賞馬の父・タニノギムレットがじーっと見つめていた。お父さん、お子さんたち頑張ってるわねと声を掛けると誇らしそうに首をグンと高くした(笑)。スペシャルウィークは春にモヒカン刈りだったたてがみも伸び秋の装い。訪問者をちょっと威嚇しながらも興味を持って近づいてきてくれた。

ビックリだったのは、今まで一度も見たことがないダンスインダダークとフジキセキの寝姿(・・)!どちらも訪問者に気を取られることもなくのほ〜んとしている。こんな可愛い一面もあったのね〜と感動。それから大好きなアドマイヤコジーンのところへ。ここでも「コジーンも結構きついんですよ」というコメントが。そう言われたのがわかったのか、コジーンは静かに私の目の前にやってきて、お互いにしばしお見合い状態(^^)。大好きな彼とこんなに近づいて見つめあえるなんて、なんてラッキー!少し柵から顔を上げてくれたので撮影会をして次の場所へ。途中、ここで眠る皆さんの場所に静かに手を合わせてお子さんたちの活躍を見守ってくれるようにお願いした。

ファルブラヴはいつ見ても筋肉隆々でまさに外国産馬の見本のよう。それなのに瞳はとってもキュートで、彼もまたすぐそばまで寄ってきてくれて私とじ〜っと見つめあってくれた。「おまえだれ?」とでも思ったのか、じーっとその目を離そうとしない。次に移動しますと言われるまで彼とは無言の会話を楽しんだ。なんといってもあのジャパンカップでお世話になったファルヴラブ。これから強い子をたくさん出してね。

移動していると頭上から何か視線を感じ、見上げるとシンボリクリスエスが興味津々でこちらを見ていた。そして放牧地に着くと「だれだれ?」とまた近くに寄ってきてくれて、その黒光りする馬体に見とれてしまった。何でも先日、新庄元選手が取材に訪れたのだそう。そしてクリスエスのことを「清原選手みたい」と形容して言ったらしい(笑)。その真偽は別として、今でも現役さながらの体を保っているのはすばらしいこと。一種のオーラがそこから放たれていたのは事実。お子さんたちも順調に活躍していて、これからはお父さんとしての仕事ももっと忙しくなるはず。非サンデー系の主牡馬としての活躍が大いに期待されるとのことだった。

上の放牧地の見学を終えて、次は下の皆さんに会いに。テイオーパパは相変わらずお気に入りの場所でじーっとたたずんでいらした。カメラを思い切り望遠にして何とかパパのハンサム振りを狙ったけれど、☆にわかってもらえるかなぁ。お隣のディープはやはり一番人気。前回まではずーっと遠くに居て点のようなディープだったけれど、今回はサービス満点で、すぐそばまで草を食べに来てくれてなかなかの写真が撮れた(^^)。

社台SSを後に、旅の最終目的地ノーザンホースパークへ。今回も騎乗レッスンをお願いしていた。インドアに移動して待っていると、バケツをひっくり返したような雨。お馬さんたちも動けずにいた。ようやく小降りになって来てくれたのはバーズ君!半年振りに彼とデートできると思うとレッスンにも気合が入る。目標は鐙を踏める感じをつかむこと。常歩をじっくりして、軽速歩に移行。鐙を浅くはいてかかとを下げ、それを長く維持することを心がけて乗った。すると何とか軽速歩で乗っている間は、以前のように脚がばたばたせずに安定して乗れている!これは感動だった。その後の正反撞と駈歩はさすがに脚がぶれまくりだったけれど、バーズ君と息を合わせて練習できたよう泣きがするし、何よりも楽しかった。体力の限界を感じながらも充実したレッスンができて大満足。

本当に今回も楽しい3日間のだった。名残は尽きないけれど、この思い出と一緒に☆に会いに帰るぞ〜!

2008/11/02(日) 雨と晴れの一日に
2日目の天気予報は雨。でも外はとてもいいお天気だし、それに今日は5月にお邪魔できなかった☆のご実家に伺うことになっている。気分は晴れやかだし、きっと可愛いとねっこちゃんたちが興味津々で迎えてくれるはず。おいしい朝食を頂いて、即行で準備完了し浦河に出発。15分位車を走らせているとなんだか空には厚~い雲がかかり始めている(^^;)。途中、車を止めて☆のご実家に連絡をすると、「雨になりそうだから、早めにいらしてください」というありがたい言葉を頂いて、そのままお邪魔をすることにした。

約一年ぶりの訪問。放牧地ではすでに元気なとねっこちゃん達が走り回っていた。奥さまが出迎えて下さって、その子達に早速合流。放牧地の奥の方で固まっていた子の一人がこちらに気がついてとことこと近寄ってきてくれた♪するとそれに気づいてまた一人また一人。あっという間にまわりには好奇心旺盛な瞳がいっぱい(^^)。今年始めて出会う子たちはやっぱり可愛くて人懐っこい。お鼻をくっつけてくれたり、フードをくいくいっと引っ張ったり。横では男の子達が立ちあがって遊んだり、元気に走り回ったり。こんな中にいられるなんて、自分も一緒に放牧されているよう。遊び飽きて私達に興味を移す子が近寄ってきたり、それにやきもちを焼いたのかずっと横にぺた〜っとくっついていた子が「ぼくとあそんでよ」と引っ張ったり。こんな贅沢ないなぁ(^^)。しばらくするとみんなが一斉に放牧地の奥にまた戻って行った。見るとそこはお母さん達の集団がいる方。奥さまが「やっぱりお母さんが恋しくなるのか、時々ああしてそばに寄って行くんですよ」とのこと。そうだよね、離乳して間もなくだもの。お友達と楽しく過ごしていてもきっとお母さんが懐かしくなっちゃうんだろうな。そんな時間を過ごしていたら、あまりの幸せに嫉妬したのか突然の雨。「中へどうぞ」と奥様に招かれて、初めてお宅にお邪魔させていただくことになった。

お部屋に入ると、☆のご実家の歴史を感じさせる賞状と写真の数々。その中央にはテイエムドラゴン君の『中山大障害』優勝時の口撮り写真がど〜んと座っていた。なかなか拝見でいるものではないだけに、目に入った瞬間に大感激。ショウナンタキオン君のも発見。奥さまとこうやってゆっくりお話しするのも初めてのこと(いつもはお馬さん達と触れ合いながらだったもの)。☆の「東北総体特集」写真をお渡しして、それを見ながら総体の報告会。☆が「かみのやま」で本当に落ち着いていたこと、馬場ではものすごくいい演技を見せてくれて、あの小さな体で2位に入ったこと。その時の同率2位がトウカイテイオーの弟だったこと。障害も一生懸命跳んで、5位入賞を果たしたこと。ずっとお知らせしたかったことを一気に話したような感じだった。奥さまからは、☆の小さい頃のお話。脚が悪かったから、大きな放牧地には放せなかったこと、お嬢様達が一生懸命お世話してくれたこと。人懐っこくて、だま〜って奥さまやお嬢様にくっついていたこと。いろいろ話して、「だから今乗馬としても人を信じて成長しているんでしょうね」と納得し合った。なんでも、最近所有していたお馬さんの一人が乗馬として子供を取りたいからという方のもとに旅立ったそうで、そういう決断をされた一つのきっかけが☆がこうしていることだったらすごいなと思った。競走馬としては大成出来なくても、乗馬として新しい道を歩めたら。生産者というお立場では、厳しい決断をしなければならないことも多いだろうけれど、☆がこうして元気に活躍していることが、☆のご実家にもう一つの可能性をもたらしたのだとしたら本当に嬉しい。

奥さまが☆の写真に顔をつけて、「お前は本当に幸せだね」と言って下さった。いえ、幸せなのは私の方。☆を私に下さったことにどれだけ私が感謝しているか…。うまく言葉では表現できずもどかしいくらいの感謝を、何度も「ありがとうございます」と言うしかなかった。「長生きしてほしいですね」という一言に、「私の夢は☆と一緒にここに戻ってくること」と話すと、奥さまが目を輝かせて「ぜひ!」とおっしゃった。ものすごく果てしないほどの夢だけれど、私が退職したら☆と一緒にここで暮らせたらいいな。好きなだけ放牧されて、元気に一緒に歳を取って行けたら、それほどの幸せはない。そして、奥さまと今度は☆を囲んでお茶できたら最高だろうな。

長々とお邪魔をして、小降りになった雨の合間にお暇することにした。とねっこちゃん達もこの雨でみんなお部屋に戻ったよう。元気に聞こえる声に手を振って、そしてまた5月にお邪魔する約束をして☆のご実家を後にした。

午後は1時からGrasshopperさんでの外乗を予約。すでにオセロ君とトライアンフ君が待っていてくれた。もちろん私はオセロ君を指名(^^)。先日のエンデュランスの大会では本当によく頑張ったオセロ君。外乗に行くには一番信頼のできるパートナー。今回は時間が限られていたので、短めの安心コースで紅葉を楽しんだ。途中上手に道草を食うオセロ君とのんびり常歩でのお散歩はとっても快適。山を登り下って景色を楽しみながら約30分。戻ってきてから少しオセロ君と馬場で運動をさせていただいた。風を感じながら楽しく運動が出来た。今度来るときには自信を持って駈歩するからね♪どうもありがとう、オセロ君!

それから車を静内に向けて一直線。どうしても今回の天皇賞・秋はウインズで観戦したかった。あれから10年目の『秋・天』。きっと武さんが勝つ。そう思いながら馬券を購入。ちょっと穴狙いも入れた買い目は自分でも何を買ったか分からなくなるほど(爆)。そして発走…あれほどのレースはなかなか見ることができないだろう。鳥肌が立つような感動と感激。できることなら同着にしてほしいほどの激戦。最後についた2cmの差は、きっと武さんを後押ししたスズちゃんの力。本当に素晴らしいレースだった。ここで、こんな見事なレースを見れて最高!

この日の宿泊も最高!皆様に感謝でいっぱいの1日だった!


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