Diary in 日高
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2005/05/05(木) 青と緑に包まれて
3日目。目が覚めて一番先にしたことは、空を見ること。やっぱりこの日は青。いつもいつも、彼に会いに行く日は決まって青空。美味しい朝ごはんを頂いて、急いで荷造りをし、とにかく一分でも早く平取に向けて出発したい気持ちでいっぱい。お気に入りの宿泊先にさようならをして、一路平取へと向った。

去年の11月1日から半年。あの日、たくさんのお花に囲まれていたスズちゃん。今日はあの場所で待っていてくれるだろうか。途中、いつものお花屋さんで黄色と緑の花束をお願いし、近くのお店でニンジンとバナナを買って、スズちゃんの元へ。義経神社を通り過ぎて目に入ってきたのは、彼の勝負服と同じ一面の緑と、ゆっくりと過ごすお馬さん達。その景色を眺めているかのように、スズちゃんはそこにいてくれた。

お誕生日の贈り物だろうか、またたくさんのお花に囲まれて静かに待ってくれていた。私もお花を供えて静かに手を合わせる。青と緑に囲まれて、いつものように優しい風に包まれながら、しばらく二人だけのお話をした。スズカマンボ君が天皇賞・春を勝ったこと。永井オーナーと橋田調教師の嬉しそうな表情。永井オーナーにとってはスズちゃんの勝った宝塚記念以来のGI勝利だったとどの新聞にも書いていたこと。心のつかえが、一つ取れたような気がすること...。☆との練習のこと、最近どのお馬さんに乗っても恐いと感じなくなったこと、『信じる』という気持ちの大切さ。それらすべてを教えてくれたのがスズちゃんだったこと...。いろんなことを話して、顔を上げた時、いつものようにそこに大好きな栗毛さんがいてくれたように思えた。

いつ来ても、いつでも優しい風の吹いている場所。空の青さと芝の緑が優しさを取り戻してくれるところ。大好きな彼が皆を迎えてくれるところ。だから、何度でも戻って来たくなる。彼に会いに来たくなる。

ずっとそこにいたかったけれど、そうしていたら本当に動きたくなくなってしまうから、もう一度『ありがとう』と『また来るからね』と告げて出発することにした。次に来る時には、もっと乗馬の腕が上がったと、☆の気持ちがもっとわかるようになったと、そんな報告ができたらいい。そうしたら、またスズちゃんは温かな風のそばでにっこり笑って迎えてくれるに違いない。    また来るね、スズちゃん。


日高めぐりの最終目的地はノーザンホースパーク。今回は勇気を出して、騎乗レッスンを申し込んでいた。45分間のグループレッスン。初めて乗る場所でのレッスンは緊張するだろうけれど、せっかく自信がもてそうだからと思い切ってみた。インストラクターの方が案内してくれたこの日のお相手は『バ−ズ君』。このバーズ君、あの『北の零年』で吉永小百合さんを乗せていたお馬さん。馬房の前にはしっかりと名俳優の紹介が掲げられていた。そんな映画スターに乗せてもらえるなんて、緊張よりも興奮の方が勝ってしまった(笑)。

まずはバーズ君と息を合わせるためのフラットワーク。いつも☆としか練習していない私には、バーズ君は久しぶりの大型馬さん。安定感も反応のよさも抜群で、初めて乗ったとは思えないほどしっくり乗れている自分に気がついた。インストラクターの方から「慣れたら駈歩でも」と言われ、躊躇うことなく駈歩の扶助。するとすっと駈歩を出してくれ、いいペースで馬場を一周してくれた。駈歩なんて何ヶ月ぶりだろう。それなのに何も恐くないし、反応のいいバーズ君に着いて行けている自分が嬉しかった。さすが『北の零年』!こんな素晴らしい彼なら、吉永小百合さんもとても気持ちよく撮影ができただろう。乗っている自分もすっかり気分だけは吉永さん。騎乗時間いっぱい、常歩・速歩・駈歩すべてを楽しませてもらって、あっという間にレッスン終了。思い切り愛撫をして馬房までお送りした時、見学者の人たちが何人かが「あ、あの馬がそうだよ」というのを聞いて、まるで自分が映画に出たような錯覚を起こした(爆)。そうそう、バーズ君も栗毛さん。流星も少しスズちゃんに似ているかな?そう思うと余計に嬉しくなって、馬房を出るとき内緒でちゅっとさせてもらった。また今度、お相手をしてもらえたらいいな。

空港に向う前、現在NF空港で調整中のラブポップスに会いに立ち寄った。本当なら今ごろすでに栗東にいるはずなのだが、脚の不安から一旦移動した山元トレセンからこちらに戻ってきていた。「デビューは...」と恐る恐る担当の方に伺うと、夏の北海道開催辺りとのこと。北海道なら何とか現地応援ができそうだ。銭型斑が出るほど、体調はいいらしい。あとは現在順調な脚がそのままの状態を保ってくれること。次はNFさんではなく、競馬場で会いたい。無理をせずに、頑張ってデビューを目指してほしい。(それにしても、相変わらず気の強そうな女の子だった。まぁ、私もそうだけど<爆>)

半年待ち続けてやってきた日高も、もう帰らなければならない時間。帰りたくないという思いをとどまらせてくれるのは、☆が待っていてくれること。本当に☆も一緒に来れたら、きっと家には帰らないだろう。ずっと日高で、お馬さん達と触れ合いながら、この空気を吸って生活できたらどんなにいいだろう。たくさんの苦労と苦悩が日高にあることはわかっているつもりだけれど、いつの日か、この緑の大地にもう一度☆を連れて来たい。そして、その緑とこの青い空に包まれて、思い切り一緒に走りたい。

この願いが実現するまで、あと何度日高に戻ってくるだろうか。とにかく次は夏か秋。それまで夢を見ながら☆と一緒に頑張ろう。そう心に決めて、飛行機に乗り込んだ。


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