Diary in 日高
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2005/05/04(水) かわいい瞳に
2日目もお天気は最高。まず最初にJRA日高育成牧場へ。すでに若駒さんたちがたくさん練習に来ていて、活気に満ち溢れていた。馬上から必ず「おはようございます」と声をかけてくださる皆さん。練習の邪魔にならないように、600mの屋内練習場を見学させていただいた。息遣いが聞こえるほど近くを走り抜けていく若駒さん達。どの眼も練習中は気合の入った鋭い瞳。その眼も練習を終えたときには優しい瞳に戻っている。皆無事にデビューをし、全員が勝ちあがって一戦でも多くレースで走ってほしい。

懸命に練習に励むお馬さん達に別れを告げ、次に向かったのは渡辺牧場さん。私達がついたときにはすでに他の見学の方達もいらしていた。奥さまが私達を見るとすぐに、「昨日生まれたんですよ!」と連れて行ってくれた馬房には、本当にずるいくらいにかわいい仔がお母さんにぴったりと寄り添っていた。馬房に入っても大丈夫と言っていただき、お言葉に甘えてチビちゃんのそばへ。始めは恐がってお母さんから離れなかったけれど、慣れるとそーっとそばに寄ってきてくれた。驚かせないように首のあたりに触らせていただくと、ふんわりとした温かさが手に伝わってきた。「かわいい!」言葉はそれしか出ない。あどけない瞳でじーっと見られると、その純真さに心が洗われるようだった。ちょうど浦河入りしていた私達に、出産が近いことを奥さまは教えようとしてくださったらしい。チャンスを逃したのは残念だけれど、そこまで考えてくださったことに心から感謝の思いでいっぱい。きっとこんなかわいい仔が生まれる瞬間を目撃したら、涙涙だっただろうな。いつかそんな神聖な場所に立ち会えたらいいなと思う。

そのチビちゃんにバイバイをして、向ったのはネイチャたちの過ごす放牧地。ミサイル君はきれいな黒鹿毛がピカピカで、持って行ったニンジンが目に入るとすかさず寄って来てくれた。ニンジンをほおばりながら放牧地にお邪魔しての写真撮影。ハンサムなミサイル君に顔をくっつけて幸せな気分に浸らせてもらった。その様子を見ていたネイチャは「早く俺にもニンジンをくれ!」といわんばかりにじーっとこちらを見つめている。待たせてごめんなさいとニンジンを差し出すと、一本ずつでは足りなくてニンジンの入ったボールに顔を突っ込んでご完食。それでもなお足りないと催促するネイチャにはしばしニンジンに浸ってもらって、その間に記念撮影。おかげでネイチャの視線は常に私の手元のボールだったけれど(笑)、元気で食欲旺盛のネイチャに会えてホッとした。

それから大好きなミユキママのもとへ。途中横切った放牧地にはママのお嬢さん、コユキちゃんが。「私にもちょうだい♪」と首を伸ばしてニンジンを催促。この辺はお兄ちゃんにそっくり(爆)。そろそろ生まれそうというコユキちゃんのお腹はポンポン。アグネスゴールドとの仔はどんなチビちゃんなんだろう。どうか無事に生まれてくれますように。そして向ったミユキママのもと。ニンジンの匂いを察したのか、ママはおもむろに「まだあります?」とお聞きになり(笑)、「はいどうぞ」と差し出すと一気にぱくっ。「ミユキ、もっとお上品に...」とおっしゃる奥さまの言葉も聞こえないかのように、一心にニンジンを食べてくれた。ママもすでに高齢の息に達しているけれど、いつまでもこうやってニンジンをボリボリ食べて、元気で長生きしてほしい。

すぐそばの放牧地にはニューイングランドの仔が。この仔は本当に好奇心旺盛で、近づいてきては私のジャンバーをぱくっとくわえて引っ張ってみる。全然痛くはないのだけれど、その力はやっぱり一馬力。脚もしっかりとしていて、走るのも大好きそう。競馬場で走るのを楽しみにしているね。それから、一歳の子達が過ごす放牧地へ連れて行っていただき、主人が大好きな三毛馬君に再会。すでに馬主さんも決まっているとのこと。昨年春に会った時のいたずらっ子もすっかり落ち着いて、ラチの間から必死に顔を覗かせて「こんにちは」と言ってくれた。一緒に過ごす3人の子達みんな、いい馬主さんに出会ってデビューを迎えてくれますように。

色々なことを奥さまとお話して、すっかり時が経つのを忘れてしまった。気がつけばお昼近く。いつ伺っても渡辺牧場さんは、帰るのが辛くなってしまうほど温かな場所。だからいつも出発前には「また来ます!」になってしまう。出産シーズンでお忙しい中、本当にありがたいほどの貴重な時間を頂いた。次に戻って来れるのはとねっこちゃん達がお母さん達とお別れする少し前あたりだろうか。その日を楽しみに、ネイチャ達の放牧地に思い切り手を振って、渡辺さんを後にした。

午後の予定は遊馬ランドグラスホッパーさんでの外乗。もう数えられないほどお邪魔をしているので、すでに「戻ってきました」という感じ。今回、私のお相手は大好きなオセロ君。初めて川渡りを体験させていただいた。今までも何度かチャレンジしたことはあったのだけれど、恐さがあって途中で引き返してばかりだった。でも今回は、オセロ君が「だいじょうぶ、まかせて」と背中から伝えてくれて、私もびっくりするほど落ち着いて、空を眺めるほどの余裕を持って乗ることができた。川の後は結構急な山登り。これも途中速歩を出したりしたけれど、不思議と今まで「恐い恐い病」だったのが嘘のように、心から急な登りや下りも楽しめて、もっと乗っていたいと思うくらいだった。そんな気持ちを察してくださったのか、最後に前回のパートナーだったトモミちゃんとラチも何もない草原を、好きなだけ速歩させていただいた。その気持ちのいいこと...。以前走られてから草原=恐いという気持ちが先にたって絶対できなかったことなのに。やっぱりパートナーを信じる気持ちが一番大事なんだな、と感じることができた。

締めくくりは、新冠温泉で汗を流して美味しいご飯。2日目も本当に楽しい一日だった。明日は彼が待っていてくれる平取へ。絶対お天気だって自信がある。早起きして彼に会いに行こう。


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