Diary in 日高
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2005/05/03(火) 会いたかった!
仕事からまっすぐ北海道入りをして、本当は眠いはずなのになぜかしら目覚まし前に目はパッチリ。そして部屋のカーテンを開けて目に写ったのは真っ青な空。一刻も早く日高に向いたくて、朝ごはんもそこそこにホテルをチェックアウト。颯爽とレンタカーに乗り込み、目指すは一番目の目的地、社台スタリオンステーション。いつもなら最終日に訪問するのだが、今回はなんとなく初日に行ってみようとルートを変えた。このルート変更が素晴らしい経験をもたらしてくれた。

いつもならすぐに放牧地へ案内していただくのだが、今回は見学の前にと建物の中に案内された。「午前中最後の種付けですから、ご覧になりますか?」返事はもちろん「はい!」。そして見せていただいたのが、なんとあのダンスインザダークのお仕事振り。初めて見る種付けが、現在最高額のダンス君だなんて、何てラッキー。決して大きくない馬体が、仕事をする瞬間はまるで倍以上あるような威圧感を放っていた。残念ながら一度目は失敗。ここで終わりかと思ったら、もう一度トライすると言う。種牡馬と繁殖牝馬、それに付き添っている生まれたばかりのとねっこちゃん、そして関係者の皆さま。どうか留まってという願いを込めて二度目のチャレンジを見守った。私が目撃したこの瞬間に命が宿っていたらと思うとこちらまで興奮してしまった。

感動が覚めやらぬ気持ちで放牧地へ。相変わらず悠々と、まるで今でも走り出しそうな面々が、最高の美しさを放ちながら見学者を迎えてくれた。お仕事を終えたばかりのダンス君はちょっとお疲れ気味。すぐそばのマンハッタンカフェはまさに黒い宝石。ずーっと遠くにいてお尻しか見えないホワイトマズルや、私のアイドルアドマイヤコジーン。そして近づいてきた時に係の方が「噛みますから離れてくださいね〜」とおっしゃったスペシャルウィーク(笑)。ピカピカに輝くアグネスタキオン。そして、今でもGIを勝てしまいそうなほどの肉体の輝きを放っていたネオユニヴァース。案内される度にため息をつきながら、気がつけば撮った写真が50枚以上。どんな表情が撮れているのか楽しみ。それから下の放牧地では大好きな☆のパパ、トウカイテイオー様のパドック前にがぶりつきで写真を撮らせて頂いた。どうしてこれほどまでに気品と美しさをいつまでもキープできるのだろう。草を食みながら、ふと顔を上げてくれた時の表情など、どんなイケメンも叶わない。社台SSの現役最高齢となられたテイオーさま。どうかいつまでもお元気でお幸せにとご挨拶をして、次の訪問地へと向った。

お昼は主人の大好きないずみ食堂さんへ。いつ食べてもここのお蕎麦は絶品。日高の味を堪能して車はいざ浦河へ。次の訪問先は☆の故郷、鎌田スタッドさん。到着するといつものように奥さまが笑顔で迎えて下さった。「ほら、まるで待ってたみたいにお出迎えですよ」と案内してくださった放牧地には可愛らしい親子が。ああ、おねえちゃんとチビちゃんだ!ずーっとこの光景に会いたかった!!去年は残念ながらチビちゃんと一緒ではなかったけれど、今年は隣に可愛らしい男の子が一緒!放牧地へ入っていくと、「だぁれ?」と言うかのように男の子はそばに寄ってきてくれた(^^)。「おばちゃんがあいたがってましたよ」と話しかけると鼻をちょこんとくっつけてくれた。フォアボードお姉ちゃんもそうだけれど、このチビちゃんも☆と同じ匂い。バチアーをお父さんに持つこのチビちゃんは、お顔はお母さんにそっくり。そう言うと奥様は「父の方が強く出てくれるといいんですけど」とおっしゃりながらも「でもそっくりですよね、この親子」と笑ってしまった。同じ放牧地にいたスペシャルウィークの女の子は、お父さんのいいところをしっかり受け継いでいた。午前中にお会いしたお父さんの「噛みます」を思い出してチビちゃんのそばにそっと寄ってみると、あどけない顔でぴったりとくっついてきてくれた。こうなるともうその場から離れたくなくなってしまう。「最後にまた来ましょうか」と言われ、次の放牧地へ移動した。

そこにはオーゴンサンデーちゃんの妹さんが。フジキセキがパパというチビちゃんはきれいな栗毛さん。目の周りの産毛が抜け始めて、ちょっと目がパンダちゃん状態。でもそれがまた可愛らしくて...。去年のマンハッタカフェ仔君もきりっとしたハンサムさんだったけど、ピサノダイヤママは美系を産むのが得意のようだ。この放牧地には3人のチビちゃん達が過ごしていて、お互いとても仲良し。1人がおねむを始めたら、もう1人が「ねちゃうの?あそばうよ♪」と迎えに。するとおねむだった仔もむくっと起きて一緒に駈け出した。ずっとこんな風景に浸っていたい。私も一緒に仲間に入れてほしいな〜と思って眺めていると、思いが通じたのか一緒に私達の方へ遊びに来てくれた。本当にかわいい命。皆、元気で大きくなってね。そして競馬場で再会しようね。この流星も、かわいいおでこのお星様も、ピカピカの栗毛さんも絶対忘れないからね。皆も忘れないでいてくれると嬉しいけれど、そんな贅沢は言わないから、とにかく元気で。

気がつけばお邪魔をして3時間近く。最後に☆のお写真を奥さまに見ていただくのが恒例になっている。今回はデジカメで撮った動画をお見せして、☆が練習している風景を見ていただいた。「小さい頃しか見ていないから、こんなに大きくなって立派に運動しているのを見るとなんだか恥ずかしいですね」とおっしゃる奥様。☆の様子を懐かしそうに見てくださる奥様のお顔がとっても嬉しかった。「馬運車があれば今でも☆を連れて来たいですよ。」「静内あたりの中古車販売業者に、小さいのですけどあったはず...」そんな奥様と私の会話を聞いている主人は顔がヒクヒク。私ならやりかねないと思っているから、真面目に「買う!」と言い出したらと思ったらしい(笑)。それは夢のまた夢だけれど、☆が過ごしたという放牧地にもう一度連れて来てあげたいと思ってしまう。「また夏か秋に来ます」とご挨拶をし、皆が戻った厩舎に手を振って☆の故郷を後にした。


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