Diary in 日高
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2004/05/03(月) 雨の浦河
朝起きるとホテルの窓から覗く外は曇り空。やはり今日は雨になりそうだ。何とか曇りのままで持ちこたえてと空に向かって手を合わせ、まずは門別に向かって車を走らせた。

始めにお邪魔するのは、ユメウラナイママが去年の9月に引っ越してきた門別のK牧場さん。初めて伺う牧場さんだが、お手紙を頂いたり、お電話でお話したりしていたので、なんだかずっと前からお付き合いがある牧場さんにお邪魔するよな感じだった。地図を辿りながら目的地に到着。ユメママの新しいお家は、とても可愛らしい牧場さんだった。車が着くとすぐに奥様が迎えてくださって、ユメママとちびちゃんのいる放牧地へ案内してくださった。ご主人が二人を近くまで連れてきて下さり、久しぶりに対面したママに自然と出た言葉は「よかった」。初めての場所で無事にお産ができて本当にホッとしたし、しかも生まれてきた仔はとても丈夫そうで愛らしい男の子。本当によかった。ママも元気そうだし、ちびちゃんも元気いっぱい。ちびちゃんはママに似たのかな?それともダービーを勝ったツヨポンパパ?二人のいいところをもらって生まれてきたずっとぎゅ〜っと抱きしめていたいほど可愛い子。何でもママは自分ひとりでお産を終えていたらしい。これほど安産だったことを、誰よりも牧場の皆様が驚いていらしたようだ。たくさん写真を撮らせて頂いて、「ちゅっ」としたいのを堪えてお別れすることに。牧場の皆様のご好意に甘えてお家にまでお邪魔し、☆を引き取ることになった経緯や、今年のユメママのお相手のことなどお話をさせていただいた。ユメママのお家がとても温かなところでとても嬉しかった。撮らせて頂いた写真を持って、ユメママの故郷に向かうことを告げてお暇したが、またママのおかげで素敵な牧場さんとのお付き合いが始まりそうである。ありがとう、ユメウラナイママ。

途中いずみ食堂さんの美味しいお蕎麦でお腹を満たし、次は☆とユメママの故郷である鎌田スタッドさんへ。浦河に入る頃には、せっかく我慢してくれていた空もとうとう雨になり、途中お電話をするとすでに皆さん厩舎に入っているとのこと。雨は恨めしいけれど、皆さんとより間近で会えるからと気を取り直して懐かしい道路を走った。

今回で3度目の訪問だが、すでに『懐かしい』と感じるようになっている鎌田スタッドさん。奥様が出迎えて下さり、早速☆のお姉さんであるフォアボードちゃんの所に連れて行って頂いた。ユメママの後継者として牧場に戻って来たフォアボードちゃんは、初めてのチビちゃんとは長い時間過ごせなかったらしい。とても残念だけれどフォアボードちゃんの体調は良いそうだし、これからまた新しい赤ちゃんを迎える準備をするそうだ。今度は絶対チビちゃんと幸せに過ごせますように。馬房から顔を出して、ずっとお付き合いをしてくれたお姉さん。穏やかな表情で、お母さんとして過ごせる日を待っているように見えた。

それからお邪魔したのは、生まれたばかりのとねっこちゃんとお母さん達が過ごしている厩舎。生後5日目のチビちゃんは本当に可愛らしくて、目の中に入れても痛くないという気持ちが良くわかる。チビちゃんのママはあまり母乳の出がよくないらしく、奥様がボールでミルクをあげるのを見せて下さった。奥様は☆にもこうしてミルクをあげて下さっていて、「ユメ(☆)にもこうしてあげていたんですよ」と実演してくださったのである。コクコクとボールのミルクを飲むチビちゃんを見ながら☆の姿を想像した。こんなに手間をかけて育ててくださったのだ。このチビちゃんもどうか☆のように無事に大きくなってくれますように。次に会わせて頂いたのは、とっても人懐っこい男の子と女の子。厩舎の中は通路が馬栓棒で仕切られていて、チビちゃん達が自由に馬房から出て過ごせるようになっている。そこに出て来たこの二人は、女の子が栗毛さんで、男の子が鹿毛。どちらも始めは遠慮がちにくっついていたが、慣れてくると両側から私のパーカーのフードを引っ張り始めた。耳元で二人の息が「ふ〜」っと聞こえてきて、私は幸せな気分に。奥様にその子達のお父さんを聞いてビックリ。この人間大好きっこはなんと私の好きなステイちゃんのお子さん達。それを聞いてますますハッピーになり、思わずきゅ〜っとくっついてしまった(笑)。次に出会えたとねっこちゃんは、鎌田スタッドさんの活躍馬オーゴンサンデーちゃんの弟君。2月に生まれたというその子は、すでに関係者の方がその馬体を確認しに来るほどの期待の一頭。たまたまその場面に居合わせることができ、まるで自分の子を見られているような不思議な緊張と興奮を感じながら、その子のきりっとした姿に見とれていた。お父さんはマンハッタンカフェ。あどけない顔にしっかりとしたトモ。お父さんやお姉ちゃんのように、ターフを駈け抜ける君に早く会いたいな。  

最後は☆の去年生まれた妹さんに会いに。ユメママと一緒にいた頃は本当に「かわいい」という言葉がぴったりだった彼女も、今では☆よりも大きい(^^;)子になっていた。側に寄ると以前の可愛らしさよりも、迫力と気迫が感じられるような女の子に成長していた。元気いっぱいで、馬房の中より外で思い切り走りたいと主張しているような様子。これだけ前向きな性格なら、きっとレースでも負けん気を出して走ってくれるに違いない。妹さんを囲みながら、奥様に☆の最近の写真をお見せした。奥様は「元気でいるんですね。会いに行きたいですよ。」とおっしゃってくれた。☆が本当にいい子で頑張っていることを下手な写真で伝えられるかどうか心配だったが、奥様に安心して頂けて私もホッとした。別れ際に「いつまでも置いてもらえる様に頑張ってほしいです」とおっしゃっていたが、私の方こそ☆がずっと側にいたいと思ってくれるような母と騎乗者になれるように頑張らなくてはと改めて思った。

雨の浦河は、冬が戻ったかのような寒い日だったが、たくさんの温かい思い出と貴重な経験をもらった素敵な一日だった。


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