Diary in 日高
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2004/11/03(水) また来ます
あっという間の3日間。どうしてこんなに日高にいる時間は早く過ぎてしまうのだろう。新冠の朝は清々しくて、ちょっと曇り空ではあるけれど、何とか雨は降らずに済んでくれそうだ。この滞在中、本当にお天気には恵まれた。思わず空を見上げて「スズちゃん、ありがとう」と呟く。

美味しい朝食を頂いて、すぐに出発。目的地の社台SSまで、海岸沿いに広がる放牧地を眺めながら、草を食むお馬さん達にお別れを言いながらゆっくりとドライブ。途中、シンボリ牧場さんの前では、きっとのんびり余生をお過ごしになっているルドルフおじいちゃまにお元気でと手を振り、平取への曲がり角では遠く稲原牧場さんへ届けとばかり「また来るね!」と叫んだ。

社台SSでは、まずテイオーパパにご挨拶。ちょうど放牧地に来たばかりらしいパパは、一生懸命草を食んでいらっしゃった。そのお姿さえかっこいい。毛艶もピカピカで、社台の現役最年長だとは思えないほど。カメラを持って移動すると、パパが私の方に向ってきてくださった。思わずカメラを構えて連写連写。しばらく近くの草をお食べになってから、定位置に戻られて遠くを見つめている。パパの娘は元気にしています。どうかパパもずっとお元気で。

パパのお隣にはシンボリクリスエス。今にも走り出しそうな馬体と漆黒の美しさにはため息が出る。トップロードもきれいな栗毛さんで、遠くに見えるゴールドアリュ-ルも本当に綺麗。クロフネも随分白くなったような気が...。ひとしきり写真を撮らせてもらって、上の放牧地へと移動した。

係の方の案内で見学を始めると、春と夏には見れない光景に遭遇。来年のシーズンに向けて体力作りをしている種牡馬さんたち。こんな風に運動をしているんだとこの眼で見れて感激。圧巻はスペシャルウィークの調馬索。放牧地の中で駈ける姿は、あのダービーを思い出させるほどまだまだ素晴らしくかっこよかった。ウィークとは運動前に柵越しにツーショットを撮らせてもらって大満足。その後はバクシンオーにも記念写真をお願いしてしまった。アドマイヤコジーンは「俺は撮らないの?」とばかりにサービスして顔を出してくれ、タヤスツヨポンも「ほら撮ってよ」とポーズを決めてくれた。

次にお邪魔したのは昨年度の2冠馬さま。ネオユニ君の素顔を初めて生で拝見して、「こんなに可愛いお顔だったんだ」と改めてファンになってしまった。まだまだきりっと締まった体を見ると、本当に引退が残念でならない。「さすがダービー馬の体ですね」と係の方に言うと、「まあ、あちこちにダービー馬がいるんですけどね」と苦笑されてしまった。確かに「ここにも、あそこにも」ダービー馬さんだらけ。その方たちに囲まれているというだけで、何だか緊張で意識が遠くなりそうだった。

一つ開いている放牧地があった。「ここがアドマイヤベガの放牧地でした。」1999年のダービー馬さんは、あまりに早く逝ってしまった。ここで元気に、周りなんて関係ないという顔で草を食んでいる彼に会いたかった...。

運動から帰ったマンハッタンカフェにダンスインザダーク。マンハッタンカフェには先日の俳優振りを、ダンス君には菊花賞を勝ったデルタブルースのことを話してきた。それにしてもマンハッタンカフェは本当にサンデーパパに似ている。産駒たちの成績も、ぜひパパ並みに素晴らしい活躍をしてほしいものだ。ダンス君には先日のご無礼(デルタブルースを信じなかった)をお詫びして、これからも素晴らしいお子さん達に会わせてもらえるようにお願いした。

たっぷり一時間は見学をさせていただいて、最後に寄った厩舎では信じられないことが。「今年の大王様ですよ」と案内されたその先には、キングカメハメハが。主人と二人顔を見合わせて「!?」まさか今日ここで会えるとは。いろんな情報を見ても、社台入りするのはまだ先のことだと思っていたのに。隆々とした筋肉も、艶艶の馬体も、そこから発するオーラも、自分が目にしているものが信じられないほどの衝撃。言葉も出ない状態からようやく回復して「いつここへ?」とお聞きすると、ちょうどアドマイヤベガが亡くなった日だと教えてくださった。あの美しいダービー馬は、この凛々しいダービー馬に夢を託して去っていったのだろうか。歩き去る大王様を見送って(しかも写真もしっかりゲット!)、ため息と感動と衝撃の見学を終えた。

旅の終わりはいつもと同じノーザンホースパークへ。今回はぜひ帰る前に騎乗もしたいと思い、15分のレッスンに参加。20歳だというシェル君にお相手願って、自由に騎乗させていただいた。彼もまた栗毛さん。今回の旅は、大好きな栗毛さんに真っ先に会いに行って、優しい栗毛さんとのデートで締めくくり。カイザー君にも会いに行き、馬房でちょっとボーっとしているところを何とか写真に収めさせてもらった。もう少し上手くなったら、ここにきた時にカイザー君と練習させてもらえるだろうか。加茂さんが大切にお世話されたカイザー君とデートできたらどんなにか嬉しいだろう。

ノーザンホースパークのすぐそばに住んでいる娘、ラブポップスに会うのが本当に最後の旅程。順調に調教が進んでいるという彼女、春に見たときよりもまたひとまわり大きくなった。「気性はどうですか?」とお聞きすると、「以前よりは随分とよく...」というお答え。それでも自己主張をしっかりとする芯の強さは相変わらずで(^^;)、練習後すぐに会いに来た訪問者にはちょっとご立腹気味だったかも。「競馬場にも応援に行ってあげてください」という係の方に「はい!」と二つ返事。その日を夢に見ながら、あなたの無事のデビューを祈ってますね。


秋の日高も素晴らしい思い出ができた。飛行機の重量オーバーになりそうなくらいたくさん。すでにまた来れる日が待ち遠しい。次は桜の芽がピンクに色づく頃にまた戻ってきます。出会ったお母さん達も、とねっこちゃんたちも、お父さん達も、牧場のみなさまも、どうかどうか皆さんお元気で。また会える日を指折り数えて待っています!


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