|
2004/06/03(木)
川のせせらぎ
|
|
|
◆リラクゼーション効果が認められるネイチャーサウンドが何となく欲しくなり、「川のせせらぎ」音のCDを買い求めてみました。でも、これは結論から言えば失敗でした。ただそれだけを聴いたのでは、「水道水の漏水」音と何も変わらないではありませんか。参ったな〜全くモウ…。(^^)
◆考えてみれば、純粋の水が美味しくないのと同じ理屈で、自然の川のせせらぎ音には、水の流れる音以外にも小鳥や昆虫類の飛び跳ねる音や鳴き声、小動物の落ち葉を踏む足音、風や葉擦れの音その他幾つもの雑音が混在して一体化しています。人間は、ただの川の流れる水音だけを聴いているのではありません。自然に発生している全ての音を同時に含んでこその水の流れる音であり、その全体を「川のせせらぎ」として認識していますから。
◆尤もこのCDにも、せせらぎの水音以外にも小鳥や虫類らしき各種の雑音が低音量で多少含まれてはいます。が、いかんせん水音が強すぎて音量を下げると聞き分けられません。リラクゼーション音響は、心地よい程よい音量で聴くものです。純粋な音楽鑑賞のように、大音量で聴いて楽しむものではありません。ネイチャーサウンドの録音の際は、ただ自然の音源をそのまま収録すればよいのではなく、流のせせらぎ音とその他の風音等の雑音が程よくバランスがとれるように調整された、ある意味では人の手である程度加工された音である必要があるのではないでしょうか。
◆そうでなければ人間の耳には、自然の「せせらぎ」らしき音には聞こえず、ただの水道水の漏水音と区別が付きません。だってそうでしょう。人間の耳に聞こえている自然のせせらぎ音の中には、単なる水音以外に風のそよぎや葉ずれの音、小鳥や虫の鳴き声その他沢山の雑音も同時に包含した全体の音色が渾然一体となっているのですから。単に自然音を録音しただけでは、再生時に各種音色の微妙なバランスが崩れて、人間の耳には却って自然の音色とはかけ離れた耳障りな音色に聞こえてしまうことがあるようです。(音響専門家ではありませんので、ただの素人の感想です。)
|
|
|