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2003/09/09(火)
奥能登の揚浜式塩田
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◆かって瀬戸内海地方は、わが国有数の天然塩の産地であったが、今ではほぼ全滅状態であるようです。赤穂や伯方地方で製造販売されている所謂天然塩と称しているものは、人手による国内海水からの本当の手作りの天然塩ではなく、輸入塩に手を加えた加工塩メーカーに過ぎません。奥能登の塩田村に残る「揚げ浜式塩田」が、この製塩方式では我国唯一の自然海塩の産地であるということでした。(「塩の百科事典」から)
◆本当に人手で手作りしている天然塩(自然海塩、藻塩)の生産地は、奥能登の他は沖縄や小笠原、土佐、天草地方に小規模な製塩業者が僅かに残るだけのようです。その価格も、100グラム(片手一握りほど)数百円から上は3千円以上まで、将に金並みの高価な貴重品になっています。現代人の常識を超えた過酷な肉体労働の産物であることを思えば、蓋し然らんかとは思いますが…。「たかが塩、されど塩」と痛感した次第でした。(それにしても高いわなア〜)*写真は塩田村の揚浜式塩田(実際に生産している。)
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