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2006/06/03(土)
月の光/ドビュッシー
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形容詞には本当に悩まされる。これでもちょっとは考えてるんだ。物事を形容するのが好きで、そしてまた嫌い。全身に浴びた夏の欠片を説明なんてできない。けどずっとささったままの小片だからそう形容するしかできない。
20歳になった時、何を考えるんだろう。今の倍年取ったとき、三倍年取ったとき…何を考えてるだろう。夕立が降る前に家に帰るか、それとも本でも読みに行こうか。夕立の夕方にはアコースティックギターがあるといい。スピッツを歌おう。そんな夏はきっと一度しか巡らない。
仮に、もし仮に、単純なことの組み換えが起こったとする。僕はそんな光に満ちた世界を受け入れる準備はできてない。朝日の前の空の明るみや夕焼け空の黒い雲を美しいと思うのも、正方形や八面体を見ても美しいと思わないのも、まばたきの数を数えたり、ゆっくりオーブンを開くのも、理由は光より温もりが欲しいから。暗闇の中でも、温もりがあれば僕は何でも創造できる。
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