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2006/04/10(月)
秋風/吉村啓
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平安時代の考えでは夢に異性を見るのはその異性が自分を思っているかららしい、というのは受験生の常識だけど。なんともおめでたい考え方だけど、僕はなんとなくその考えも正しいと思うときがある。今痛切に思う。東京には僕が置いてきたんじゃなくて君が創り上げた僕の一部がある。それに共振して毎晩僕は関東平野に戻される。
いつ変わるかと、まだ変わらないかと、そんな風に日々は積り、一度忘れたころに新色の笑顔で逢おう。 大きな声はしばらく出さない。ささやき声もしばらく使わない。
一日をもっと大切に使おう。僕は今、やるべきことがある。
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